佐々木麟太郎「固定概念にとらわれて生きるのは好きじゃない」…バット1本、米大学へ

史上最多高校通算140本塁打のスラッガーは「野球もできる人間」にこだわる―。米国の大学進学を目指す、花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が、インタビューに応じました。自身の可能性を広げるために留学を決心。メジャー挑戦を含む人生プランをじっくりと描くつもりです。進路を決める上で大切にすることや父・佐々木洋監督(48)との関係性など、18歳の素顔に迫りました。

高校野球

◆佐々木麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県北上市出身。幼少時から野球を始め、江釣子小1年時に江釣子ジュニアスポーツ少年団に入団。江釣子中時代は大谷翔平(エンゼルス)の父徹さんが監督の金ケ崎シニアでプレー。花巻東では1年春からベンチ入り。甲子園には2度出場し、2年春が初戦敗退、今夏は8強。高校通算140本塁打(公式戦18本)。184センチ、113キロ。右投げ左打ち。家族は両親と妹。

「やりたいことだらけですね」

――23年10月の鹿児島国体後に米国の大学進学を表明した。進路を決める上で、こだわりたいポイントは

野球だけじゃないってことですかね。自分の人生を高められる環境に身を置きたいなとすごい思っています。そういう部分もトータルして最終的に候補を絞り、決断したいと今は思っています。

◆佐々木麟の進路決定までの動き23年9月に10日間ほど単身渡米し、名門バンダービルト大など大学5校を視察した。その期間にメジャーの試合観戦や施設を見学。帰国後も複数の大学から進学の誘いを受け、オンラインで学校説明を受けた。現在は現地の人と討論できるぐらいの英語力を目指し、週3、4回ほどオンラインで英会話のレッスンを受講するなど勉強に励んでいる。今後は進路を1つに絞るために再度米国に行き、24年9月に入学予定だ。

――4年制の大学に進学予定だが、どう過ごしていきたい

もちろん野球選手として野球を続けていきますし、本当にここからは野球選手としての責任も自分が負っていくわけなので、結果を出したいと思っています。

それこそ勉強をしたいというのも事実なので、野球人生が終わった後のことも大学生活を通していろいろ考えて、やりたいことを見つけて、それに向かっていけるように知識、知恵をつけたい。野球だけじゃなくて勉強も含めて、やりたいことだらけですね。

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