巨人・代木大和は生粋のお祭り男…みこしの上で熟睡の3歳児「あいつは大物になるよ」

巨人には1本筋の通った〝令和のお祭り男〟がいます。2年目のシーズンを終えた代木大和投手(20)。昨季は1軍0登板ながら開幕1軍を勝ち取ると、13試合に登板し、0勝0敗、防御率5・40の成績を残しました。しかしシーズン後半は左肘を痛めてクリーニング手術を受けた影響でリハビリ生活。地元・愛媛で、お祭りとともに成長してきた古風な左腕のおとこ気の成り立ちに迫ります。

プロ野球

◆代木大和(しろき・やまと)2003年(平15)9月8日生まれ、愛媛県出身。明徳義塾では1年春からベンチ入り。21年の甲子園に春夏連続で出場し、夏は8強進出。21年ドラフト6位で巨人入団。1年目の22年は2軍で4試合0勝2敗、防御率5・59。23年は1軍13試合で0勝0敗、防御率5・40。184センチ、84キロ。左投げ左打ち。推定年俸550万円。

伊予松山藩 17世紀頃から

愛媛の秋は熱気がうずまいている。毎年10月に行われる愛媛・松山市の秋祭り。血気盛んなお祭り好きたちが勢ぞろい。「エッサ! ホイサ! エッサ! ホイサ!」。野太い声が響く。伊予松山藩の17世紀頃からあったお祭りとされており、五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全、商売繁盛などが願われる。

代木も、かつてはお祭り男たちの輪の中にいた。

まだ歩けない0歳のときから、亜大野球部出身でもある父謙太さんに連れられて参戦。「代木さんとこの子かぁ~」とお祭り仲間たちに頭をなでられながら育った。物心つく前から太鼓をたたき、みこしのかけ声を聞いて大きくなった。

大物ぶりを物語る逸話もある。3歳のときのこと。数人の大人たちとともに、みこしの上に乗せられた。

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