【日本ハム1位】ロマンの塊・細野晴希 158キロ左腕が見据える「165」とその先

7個の〝スピードボール〟集めて神龍(シェンロン)召喚!? 日本ハムのドラフト1位細野晴希投手(21=東洋大)が、プロ入り後の成長曲線を描いた。アマ球界左腕最速158キロ保持者。1年目の今季、160キロに到達することを見据え、プロでの将来をイメージ。大学まで4つの節目で記録した球速の記憶をたどりながら、160キロ、日本人最速165キロ、世界最速169キロへの思いを聞いた。

プロ野球

◆細野晴希(ほその・はるき)2002年(平14)2月26日生まれ、東京・八王子市出身。加住小2年から交友ビクトリーズで野球を始める。東海大菅生中では軟式野球部に所属。東亜学園に進学し、1年夏からベンチ入り。甲子園出場はなし。東洋大では1年秋からベンチ入り。昨年8月の大学日本代表―高校日本代表でアマ左腕最速の158キロをマークした。180センチ、86キロ。左投げ左打ち。

小6時(本人提供)

小6時(本人提供)

「藤村大介選手が好きでした」

最速158キロ左腕・細野が、プロでの大冒険をスタートさせる。小学生のときは長打力が売りの野手だったが、投手としても小6で最速90キロ台後半を出していた。最初に手にした〝スピードボール〟だ。

細野小6での身長は153センチぐらいでしたね。最速は100キロいかないぐらい。目標とかはあんまりなかったです。楽しんでやってました。

バッティングも好きだったので、どちらかといえば野手の方にあこがれてました。東京に住んでいたので、テレビはジャイアンツの試合しか流れてなくて。

藤村大介選手(現巨人スコアラー)が好きでした。足が速かったりセーフティーバントしたり。かっこ良かった。小4か小5ぐらいまでは、あまりピッチャーはやっていなくて。ファーストと外野とかやってました。

東海大菅生中1年夏までは、主に一塁手。だが悔しい経験をきっかけに、本格的に投手に専念する。

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