【契約更改2023全文・オリックス山岡泰輔】「お風呂にテレビを」/9,000万円

プロ野球選手は毎年シーズンを終えると球団と交渉し、来季の年俸にサインします。シーズンを振り返り、来季への抱負を語りながら、時には知られざる思いや葛藤を見せることもあります。選手の言葉から23年シーズンを振り返ります。第41回はオリックス山岡泰輔投手(28)。

プロ野球

◆山岡泰輔(やまおか・たいすけ)1995年(平7)9月22日生まれ、広島県出身。瀬戸内3年夏の広島大会決勝で、広島新庄の田口(現ヤクルト)と延長15回の死闘を展開し甲子園へ。東京ガスを経て、16年ドラフト1位でオリックス入団。19、20年に開幕投手となるなど、ローテーションの柱として活躍。21年秋の右肘手術から復活を遂げた。23年は7月からリリーフを務め、プロ初セーブを記録するなど31試合に登板し、2勝1敗3セーブ8ホールド、防御率2・30。172センチ、68キロ。右投げ左打ち。

「すごい楽しかったな」

――サインはしたか

はい。

――金額は

いい評価はしていただきました。上がりました。

――球団からの話は

「難しいシーズンだったと思う」って言っていただいて。先発も中継ぎもやって、大変だったけど、頑張ってくれたと言われました。

――どう受け止めたか

僕自身も難しいシーズンだったし、すごくいい経験をさせてもらったシーズンだったと思うんで。自分の中ではすごい楽しかったなとは思ってます。

――いい経験になった

野球に関して言えば、今までは中継ぎってよりかは短期間だけ中継ぎに入ることが多かったんですけど。本格的に中継ぎでやらせてもらって、準備の仕方だったりとか、試合の緊張感とかも味わえたので、

そこはすごい野球に関して経験できたと思いますし。プライベートでも、今までは先発の時間で移動してたりしてたので、あまり中継ぎの方たちとしゃべる機会だったりとか、そういうのがなかった部分があって。

ご飯に行くのも増えたりとか、ブルペンでも常に一緒にいて、すごい新しい経験ができて、そういうのをすごい感じるシーズンではありました。

「どっちでもできる状態で」

――24年に向けて

(昨年は)どっちもすごくいい場面で中嶋さんに使っていただいて。本当に大きな経験をさせてもらいましたし、(今季は)どっちでもできるような状態でとは言われたので。

本当に与えられた役割というか、場面で投げられればいいかなと。

――どっちをやりたい

正直、こだわりはないですけど。先発しかやってこなかったんで、先発の楽しさももちろん知ってますし。

でも、やっぱり今年は中継ぎで本当に1点差とか同点とか、いい場面で出させてもらえましたし、

クローザーの仕事、場面でも投げさせてもらうことが多かったので。

そこも経験させてもらったので、どこがいいとかはないっていうか。どこの場面でも楽しくやっていけるというか。

そういう気持ちではいるので。本当にキャンプになってみないと分かんないですね。

――オフの過ごし方は

どっちも準備というのは難しいと思うので、体力面が先発ってなると大事になってくると思うので。

先発の調整というか、先発の調整をしながら、後ろでも対応していく方がスッと入りやすいかなと思うので。

そういうオフの過ごし方をしたらいいのかなと思ってます。

――自主トレは

(ソフトバンク)大津から一緒に練習をさせてほしいっていう連絡がきてて。シーズン中も話すことがあったんですけど。

そうやって言ってもらえるというのは、すごくうれしいことなんで。

何とか自分が教えられる限り、聞かれたことは全部答えるぐらいの気持ちで一緒にやろうと思ってます。

――基本は2人で

そうですね。トレーナーさんと、あとはそこのグラウンドは何人か借りるっぽいので。合同にはなるかもしれないですけど。

基本的に一緒にはやろうかなと思ってます。

――どれぐらいの期間

1カ月弱。

「由伸とサチさんが抜けたので」

――24年の目標など

本文残り62% (2401文字/3863文字)