【令和の配球考】球場別の「防御力」を徹底比較…ミクロの大差が浮き彫りに/連載2

ベテラン記者と記録のスペシャリストがタッグを組み、難解なテーマ「配球論」にチャレンジしました。結果論で片付けられない、勝敗に直結するファクター。真っ向勝負の6回連載でお楽しみください。第2回は球場別の防御率を徹底比較します。

プロ野球

比較が容易に

連載の第1回でチーム内における防御率と被打率を比較したが、今度は球場別で比べてみよう。

本拠地でプレーする捕手とは試合数が違うが、この比較だと他チームの捕手と比較はしやすくなる。

本拠地チームの出場イニングNO・1捕手の防御率と、他チームの出場イニングNO・1の捕手の平均防御率を比較し、球場別の防御率が低い捕手を順番に並べてみた。まずはセ・リーグ。

【甲子園防御率:坂本2.18/他チーム捕手平均3.26】


順位選手(所属)防御率
1山本 祐大(DeNA)0.67
2中村 悠平(ヤクルト)1.17
3坂本誠志郎(阪神)2.18
4木下 拓哉(中日)2.67
5坂倉 将吾(広島)4.00
6大城 卓三(巨人)4.86

【マツダスタジアム防御率:坂倉3.01/他チーム捕手平均3.39】


順位選手(所属)防御率
1木下 拓哉(中日)2.42
2坂倉 将吾(広島)3.01
3山本 祐大(DeNA)3.02
4坂本誠志郎(阪神)3.05
5大城 卓三(巨人)4.01
6中村 悠平(ヤクルト)4.36

【横浜スタジアム防御率:山本3.09/他チーム捕手平均3.03】


順位選手(所属)防御率
1坂本誠志郎(阪神)2.04
2坂倉 将吾(広島)2.77
3大城 卓三(巨人)3.00
4山本祐大(DeNA)3.09
5中村 悠平(ヤクルト)3.10
6木下 拓哉(中日)4.33

【東京ドーム防御率:大城卓2.97/他チーム捕手平均3.53】


順位選手(所属)防御率
1坂本誠志郎(阪神)2.91
2山本 祐大(DeNA)2.93
3大城 卓三(巨人)2.97
4坂倉 将吾(広島)3.16
5木下 拓哉(中日)3.48
6中村 悠平(ヤクルト)4.41

【神宮球場防御率:中村3.98/他チーム捕手平均3.54】


順位選手(所属)防御率
1坂本誠志郎(阪神)2.20
2木下 拓哉(中日)3.29
3坂倉 将吾(広島)3.96
4中村 悠平(ヤクルト)3.98
5大城 卓三(巨人)4.13
6山本 祐大(DeNA)4.44

【バンテリンドーム防御率:木下1.92/他チーム捕手平均2.28】


順位選手(所属)防御率
1山本 祐大(DeNA)0.82
2坂本誠志郎(阪神)1.18
3木下 拓哉(中日)1.92
4中村 悠平(ヤクルト)2.22
5大城 卓三(巨人)2.51
6坂倉 将吾(広島)3.47

※本拠地の捕手以外の対象は、阪神坂本、広島坂倉、DeNA山本、巨人大城卓、ヤクルト中村、中日木下

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