小学生と交わした約束は守る 巨人・山瀬慎之助に1軍定着への秘策あり/連載〈44〉

巨人山瀬慎之助捕手(22)が並々ならぬ決意で5年目に向かいます。名前は阿部慎之助監督(44)に由来する未来の正捕手候補。春季キャンプは1軍で汗を流しています。メジャーリーガーのように、膝をついたままの二塁に送球する技術を習得。鬼肩を生かし、座り投げで「日本の第一人者」となりたいと将来像を描いています。能登半島地震で被災した地元への思い、今季の意気込みなどを聞きました。

プロ野球

◆山瀬慎之助(やませ・しんのすけ)2001年(平13)5月4日、石川県生まれ。小学2年から野球を始め、宇ノ気中3年時に全国中学軟式大会優勝。星稜では1年秋から正捕手。奥川恭伸(現ヤクルト)とバッテリーを組み、2年春から4季連続甲子園出場。3年夏は準Vに貢献し、U18日本代表入り。19年ドラフト5位で巨人入団。22年4月7日広島戦でプロ初出場。同年6月9日西武戦でプロ入り初のスタメンマスクをかぶった。177センチ、89キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸670万円。

■「自分を責めることになる」

――今季に懸ける思いは

監督が代わり、アピールできるチャンス。僕は黙っていても、1軍に入れることができる立場ではない。阿部監督が、どんな選手を必要としているのか、しっかり話しながら、また感じながら、すり合わせていきたいです。

僕は大学という選択肢もあった中で高卒でプロを選んだ。活躍できないと、その選択をした自分を責めることになる。大卒の人以上に活躍しないといけない。

――阿部監督の存在は

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