【深層】海を渡って5年の筒香嘉智 変わったこと、変わらないこと、変えたくないこと

心の奥底で何を思うか―。筒香嘉智外野手(32)、がジャイアンツとマイナー契約を結び招待選手としてキャンプに臨みます。昨季は1度もメジャー昇格がなく、独立リーグでもプレー。20年から4年間でマイナー、独立リーグを含むチームを渡り歩きました。タフなキャリアは、筒香にどんな変化をもたらしたのか。渡米5年目の挑戦を前に取材に応じました。

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◆筒香嘉智(つつごう・よしとも)1991年(平3)11月26日、和歌山・橋本市生まれ。横浜高では1年生から4番を任され、2年春夏に甲子園出場。高校通算69本塁打。09年ドラフト1位で横浜入団。14年から6年連続20本塁打以上を放ち、16年には自己最多44本塁打、110打点を挙げ本塁打王と打点王に輝いた。ベストナイン3度。15年プレミア12、17年WBC日本代表。19年オフに、ポスティングシステムを利用しレイズと2年総額1200万ドル(約13億2000万円)で契約。ドジャース、パイレーツ、ブルージェイズ(マイナー契約)を経て、23年はレンジャーズとマイナー契約を交わしたが、6月に退団。米独立リーグのスタテンアイランドでプレーした後、ジャイアンツとマイナー契約を結んだ。24年は、ジャイアンツの春季キャンプに招待選手として参加する。185センチ、102キロ。右投げ左打ち。

「地面の感覚がなかった」

笑いジワが少し増えたように思えた。片意地張らず、以前よりもよく笑うようになった。

「バスで10時間ぐらいの移動を初めて経験しました。球場に着いたとき、地面の感覚がなかった。体はカチカチで…。それが普通? いや、普通じゃないですよ(笑い)」

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