阪神ドラ2椎葉剛が急成長したワケ…徳島の恩師が語る剛腕誕生その瞬間/猛虎のルーツ

阪神ドラフト2位、椎葉剛投手(21=四国IL・徳島)が開幕1軍を目指し、奮闘中です。新人で唯一、1軍の沖縄・宜野座キャンプ発進。四国ILでは昨季、最速159キロの直球を武器に、リーグトップの奪三振率11・77をマークした豪腕で、岡田彰布監督(66)も期待を寄せています。元大洋、日本ハムの捕手で徳島監督の岡本哲司氏(62)が、即戦力右腕の魅力を明かし「猛虎のルーツ」として、お届けします。

プロ野球

◆椎葉剛(しいば・つよし)2002年(平14)3月18日生まれ、堺市出身。三原台小1年から高倉台ポニーズで野球を始める。三原台中では富田林ボーイズに所属。島原中央(長崎)では3年春まで捕手。社会人のミキハウス(八尾市)に3年間所属したが公式戦登板は1試合のみ。昨季は四国IL・徳島でプレー。最速159キロ。目標の選手は元阪神藤川球児。趣味は魚釣り。183センチ、92キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は1000万円。


◆岡本哲司(おかもと・てつし)1961年(昭36)3月15日生まれ、和歌山県金屋町(現有田川町)出身。吉備―神戸製鋼を経て84年ドラフト6位で大洋入団。90年日本ハムに移籍し、96年引退。現役時代は捕手で、通算89試合、16安打、5打点、0本塁打、打率1割6分8厘。日本ハムのコーチや2軍監督、オリックス2軍監督を歴任し、和歌山南陵高校での監督経験もある。22年から四国IL・徳島監督に就任。現役時代は178センチ、94キロ。右投げ右打ち。

最速159キロ

椎葉の一番の武器は、右腕から繰り出す最速159キロの直球だ。

23年シーズンは四国ILで51三振を奪い、そのうち30個が直球だった。

奪三振率はリーグトップの11・77。

本職はリリーフだが、仮に9イニング投げれば平均11個以上を取れる計算の奪三振能力を誇る。

岡本監督によると、空振りを奪える直球の秘密は、独特なフォームに隠されているという。

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