【@宜野座】阪神木浪聖也が目指す「トスの極意」レジェンド鳥谷敬氏の教え/連載10

阪神木浪聖也内野手(29)が2年連続のゴールデングラブ賞獲得へ守備を磨いています。臨時コーチを務めた鳥谷敬氏(42=日刊スポーツ評論家)から教わった「トスの極意」やキャンプのテーマ「考える」などについて、たっぷりと語りました。

プロ野球

◆木浪聖也(きなみ・せいや)1994年(平6)6月15日生まれ、青森県出身。青森山田―亜大―ホンダを経て、18年ドラフト3位で阪神入り。1年目の19年開幕戦に同期入団の近本とともに先発出場を果たし、同年113試合に出場。21年入団の中野に遊撃のポジションを譲る形となっていたが、23年に中野の二塁コンバートに伴い正遊撃手に返り咲き。同年に自己最多の127試合に出場し、ベストナインとゴールデングラブ賞に選ばれた。通算465試合、324安打、10本塁打、119打点、打率2割5分3厘。179センチ、81キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸7100万円。

「体に染み込ませたい」

――鳥谷氏の指導を振り返って

そうですね。昨年も鳥谷さんに来ていただいて本当に自分のためになったので。今年はまた違うことを教えていただいて、今日教えてもらったことを、このキャンプでしっかりと体に染みこませたいなと思います。

――去年違うこととは

去年は、脱力っていう力を抜くっていうことをそれもすごく意識して、すごく去年は変わったんですけど、今年は鳥谷さんから見て自分が「昨年どうだったか」っていうことをまず自分が質問して、「スタートがもう少し強く切れた」というので、スタートを強くできるっていうのをすごく意識した。

――サブグラウンドで1対1の指導。守備の意識は

昨年と一緒で、バッティングよりは守備のこと。とことん守備をやって覚えさせたい

――割合で言うと

そうですね。自分の意識は7:3くらいですか。守備の方が大事。バッティングももちろんやりますけど、守備のことを常にやろうと。

――鳥谷氏から直接指導

そうですね。現役中、1年だけかぶったんですけど、その時は聞きにいけなかったんで、チャンスがある中で自分から聞きにいって教えてもらってるので、それを自分のものにできるようにして。

――ほかに聞きたいことは

まず教わったことをしっかりやろうと思います。

「また8番打者を打ちたい」

――今年のキャンプのテーマ

そうですね。考えるっていうことをテーマにやってます。

――考えるとは

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