【楽天・清宮虎多朗】「せいみや」狙える日本人最速165キロ 恵体の源は…/連載9

最速161キロの剛腕が、ようやくスタートラインに立ちました。18年育成ドラフト1位で入団した楽天清宮虎多朗投手(23)は、春季キャンプからオープン戦最終戦まで1軍に同行。直球を軸にした強気の投球でアピールし、開幕直後の4月5日に支配下登録されました。勝ちパターンの一角を目指す「育成の星」が、インタビューで1軍昇格への思いや自身の持ち味などを語りました。今シーズン、楽天の選手たちのインタビューを定期的に公開していきます。

プロ野球

清宮虎多朗(せいみや・こたろう)2000年(平12)5月26日生まれ、千葉県八千代市出身。八千代松陰では2年秋からエースも、甲子園出場なし。18年育成ドラフト1位で楽天入団。23年はイースタン・リーグで最多の22セーブ。昨季まで2軍通算48試合の登板で2勝2敗22セーブ、防御率4・01。支配下登録により背番号は「135」から「79」に変更。4月14日のロッテ戦(楽天モバイルパーク)でプロ初登板。190センチ、103キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸500万円。

■「想像してなかったのでびっくり」

――支配下登録の話を聞いた瞬間の気持ちは

いや、本当に想像してなかったんでびっくりして、本当にうれしかったですね。

――ようやくスタートラインに立てた感じ

1軍に出る権利がなかったので、ようやくチームに貢献できるなって。

――今季はキャンプからオープン戦までずっと1軍に同行した

いろいろ緊張しながらやっていた面もあったんですけど、試合をこなしていくうちに、ちょっとずつなじんできたというか、自分のパフォーマンスもだんだん良くなってきて、充実した時間になったなと。

――1軍での収穫は

自分の球が通用するっていうか、自分の腕をしっかり振って指のかかったボールを投げられれば、コントロールが多少アバウトでも三振も取れて、打ち取れると分かったのは収穫でした。

――開幕は2軍スタートだった

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