【中日松山晋也】名球会右腕から薫陶「地味なことしかやっていない…」/連載〈51〉

中日松山晋也投手(23)の2年目はつまずきから始まりました。昨季途中に育成から支配下昇格し、36試合17ホールド、防御率1・27とシンデレラボーイとして脚光を浴びました。今季は8回のセットアッパーを期待されたが開幕から2戦連続リリーフ失敗し、配置転換。その後は復調の兆しを見せました。元メジャーリーガーや名球会右腕からの教えなど今の思いを語りました。

プロ野球

◆松山晋也(まつやま・しんや)2000年(平12)6月23日生まれ、青森県出身。八戸学院野辺地西から八戸学院大を経て、22年育成ドラフト1位で入団。北東北大学リーグ戦のデビューは3年秋と遅かったが、実績を上げプロ指名を勝ち取った。プロ1年目の昨季は36試合に登板し、1勝1敗、17ホールド、防御率1・27。188センチ、92キロ。右投げ右打ち。

春季沖縄キャンプの練習の合間に高橋宏斗からバックハグされる松山晋也(右)=2024年2月13日

春季沖縄キャンプの練習の合間に高橋宏斗からバックハグされる松山晋也(右)=2024年2月13日

ドラフト前夜にマウンドで…

――開幕2試合で打たれたが、現状は

充実して絶好調です。

――勝ちパターンから重圧のかからない場面の配置転換で、大塚投手コーチは状態を上げると

全然うまくいかなかったのは確かですけど、これもプロ野球の世界なんで。そこを楽しみながら、積み重ねていくことが大事かなと思ってやっています。

――アドバイスも

大塚さんともいろいろ話をしたし、祖父江さんともいろいろ話しました。

(オリックスの)平野さんだったり。救いの手じゃないですけど、自分から手を伸ばしていろいろ話を聞いた中で、くよくよしてても意味ないなっていう話をしていただいた。

ただ2試合やられただけって思えばそうですけど、それまで投げてきた(開幕戦で先発した)柳さん、(2戦目先発の)涌井さんには、ほんと申し訳ないなという気持ちです。

けど、たかが2試合と思えば、そこは切り替えてもやらないといけない世界。

高校野球とか社会人野球だったらトーナメント戦なんで、切り替えられないかもしれないですけど、プロ野球って毎日試合があるんで、そこは切り替えてやろうと思ってやってます。

――育成入団が決まったときは

悔しさの方が大きかったですね。

――ドラフト前夜は、大学のグラウンドのマウンドに布団を敷いて寝ていたと

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