【日本ハム細野晴希】超ロマン左腕を育んだ鬼環境「東亜学園って東洋やん」/連載10

ドラ1ルーキーの現在地は―。日本ハム細野晴希投手(22)が千葉・鎌ケ谷で、4月中のイースタン・リーグでのデビューに向け準備を進めています。最速158キロ左腕はチーム方針で春季キャンプは2軍で過ごし、じっくり英才教育を受けています。東都大学リーグでしのぎを削った、巨人西舘勇陽投手(22)や西武武内夏暉投手(22)は既に1軍デビュー。ライバルたちは自身の目にどう映っているのか、今取り組んでいること、気になる経歴まで語り尽くしてくれました。

プロ野球

細野晴希(ほその・はるき)2002年(平14)2月26日生まれ、東京・八王子市出身。加住小2年から交友ビクトリーズで野球を始める。東海大菅生中では軟式野球部に所属。東亜学園に進学し、1年夏からベンチ入り。甲子園出場はなし。東洋大では1年秋からベンチ入り。昨年8月の大学日本代表―高校日本代表でアマ左腕最速の158キロをマークした。180センチ、86キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1300万円。

■「マックスで155キロが出た」

――現在のピッチングの状態はどうですか

少しずつ状態は上がってます。マックスだと155キロが出ました。とりあえずゾーンに投げることを意識して、あとはプロでも使えそうな変化球を。データと照らし合わせて、ちょっと確認しながら。

――変化球は何か新しい球種を覚えている

ツーシームを今ちょっと練習中というか、もともと投げてたものをちょっと改良してます。

――どう変えていますか

若干スプリットに近いですかね。ちょっとシュート変化っていうよりは、ちょっと縦変化多めに。そんなイメージです。握りは一緒なんですけど、ほんとにイメージですね。今までちょっと横に曲げようとしてたんですけど。真っすぐより5~7キロくらい遅く。

――コーチに助言を受けて取り組んだのでしょうか

いや、自分で。やっぱりどうしてもフォークと真っすぐでちょっと球速差が開いちゃうんで。その間が1個欲しいなっていうので。

――プロになって約3カ月が過ぎました。ここまでの時間は

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