【楽天伊藤茉央】福島・喜多方出身の元イヌワシ党 爆速シンカーのお手本は/連載14

高速シンカーを武器にする楽天のサイド右腕、伊藤茉央投手(23)のインタビューです。1年目の昨季は中継ぎで25試合に登板。今季はいつでも、どこでも投げられる〝便利屋〟として50試合登板を目標に掲げます。5月31日には地元福島でヤクルト戦が開催される予定で、1軍で結果を残し続けて、凱旋(がいせん)試合のマウンドに立つことを目指します。今シーズン、楽天選手たちのインタビューを定期的に公開していきます。

プロ野球

伊藤茉央(いとう・まお)2000年(平12)11月19日生まれ、福島県喜多方市出身。喜多方、東農大北海道オホーツクを経て22年ドラフト4位で楽天入団。昨季は25試合に登板し、1勝0敗3ホールド、防御率3・27。176センチ、80キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸900万円。

■「自分が投げている姿で元気に」

――今季は2年目。昨季よりは気持ち的な余裕は

1年間の流れだったりは一通り経験できたので、去年よりかは多少は余裕を持ってシーズンを送れてるかなとは思います。

――昨季は25試合に登板。手応えは

手応えは感じましたけど、やっぱ悔しさの方がありましたし、もうちょいやれたのではないかなっていう思いの方が強かったです。

――もっとやれた部分とは

ゾーン内にしっかり投げられれば、打者と勝負できるという感覚は得られたんですけど、フォアボールから自滅する投球が多かったかなと思います。

――オフ期間に重点的に取り組んできたことは

去年はあんまりストライクが入らなかったという経験があったので、今年は特に真っすぐでカウントを稼げれば、もっと自分も楽に投げられると思い、投げる感覚、フォーム、体の使い方だったり、真っすぐの精度には一番重きを置いて取り組んできました。

――最速はシンカーが150キロで、直球の148キロより速い

本文残り75% (1693文字/2256文字)