【日本ハム今川優馬】「家に帰れないんで、上がらないと」…今季初Hの裏で/連載28
日本ハム今川優馬外野手(27)が、1軍に昇格する直前、千葉・鎌ケ谷でのインタビューであふれ出る本音を明かしてくれました。今季、春季キャンプは2軍スタートで、開幕1軍には届かず。イースタン・リーグでは打撃好調を維持しながらも、1軍の層が厚い外野陣を前に2軍でのプレーが続き、若手野手の台頭によって出場機会も減少してました。プロ4年目の27歳。複雑な感情も抱きながら野球をしている現状、どんな思いで日々を過ごしているのか、厳しい現実を乗り越えようとする原動力は何か。自分自身へのやるせなさや、家族やファンの存在―。5月6日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で今季初昇格して初安打を放つまでの道のりには、胸に秘めた思いがありました。
プロ野球
◆今川優馬(いまがわ・ゆうま)1997年(平9)1月25日生まれ、札幌市出身。東海大四(現東海大札幌)から東海大北海道、JFE東日本を経て、20年ドラフト6位で日本ハム入団。プロ入り前から、チームのファンクラブ会員。21年9月12日にプロ初安打となる本塁打。22年は94試合に出場し10本塁打。23年までプロ通算135試合に出場し、打率2割1分、11本塁打、42打点。23年12月に結婚。177センチ、86キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1800万円。
――現状はいかがですか
まあまあ、今ここに(2軍)いるってことが、なんて言うんですかね、今の僕の現在地というか。
なんて言うんですかね、いろんなボス(1軍の新庄監督)のコメントとか、見てますけど。その、僕キャンプからずっと2軍なんで。今年、1回も1軍昇格できてないんで。そういった点ではある程度、自分の中では立場的にも少ないチャンスだっていうのは分かってますし。
その中でも結果出せて…割と出せてたかな、とは思うんですけど、それでも上がれないってことは、ボスが言っているタイミングのいい取り方とかができてないんだなっていう風に思ってるんで。だからそこを今、模索しながらって感じですかね。
――打席でのアプローチと結果、両方求めるところは難しいように思いますが
そうですね。成績もっていうところで、そうですね。今は、なんて言うんですかね、結局上(1軍)に上がった時に、それこそずっとスタメンで使ってもらえるか分からないし。
代打とかも去年も多かったので、そのチャンスの場面でいかにいいバッティングできるかっていうことと。今、得点圏の時にどういうバッティングができるかっていうのを意識しながらも、打点を多く稼ぎたいなと思って。
最近までずっとイースタンでも一番打点取ってましたし、そういったところは意識しながら、なんて言うんですか、場面に応じたバッティングが割とできてきてるなって。
ほんと、時にはバット短く持ったりとか、いろいろ工夫はしてるんですけど。それでも上がれてないのが現状なんで、ほんと今は、そうですね、結果で結構一喜一憂しちゃうんですけど。
毎日試合後、(昇格の)電話待ったりしてるんですけど。なかなか呼ばれないんで。やっぱり家に帰れないんで、上がらないと。1軍の試合見ながら悔しい日々を過ごします。
――ご家族からの連絡はありますか
来ますね。みんなも悔しい思いをしてますね。特に一番ちょっと(心に)来たのは…(4月19日に)清宮、昇格したじゃないですか。清宮が昇格したこと自体は、すごく僕もうれしくて。
ずっとけがしてて、一緒に練習もしてきたんで、ちょっと応援もしてるんですけど。「おめでとう」って言った直後に(新庄監督が)「清宮くんレフトで」みたいに言ってて。
僕が1軍で出るとしたら、そのポジションになるんで、そこに清宮が行くかってなって。ちょっと、そうですね…僕の名前すらも上がらなかったんで。悔しいなってのがほんと率直な気持ちですし、もっともっともっと、やらなきゃいけないなっていう風に改めて思いました。
本文残り68% (2862文字/4228文字)

1998年5月、茨城県古河市出身。23年入社。古河三高から2浪の末、「おもしろそうだから」という理由で出願した立大文学部キリスト教学科に入学できた。ゼミは「キリスト教音楽論」。立大野球部ではDeNA中川颯投手が2学年上、楽天荘司康誠投手が同期。リーグ戦出場には遠く及ばなかったが、現在プロや社会人野球で活躍されている選手やマネジャーと過ごした4年間は貴重な時間だった。趣味は母がオペラ歌手だった影響から舞台観劇。また、幼少期からMLBが大好き。24年5月にドジャース大谷翔平投手と同じマットレスを購入するなど、とりあえず形から入る。