【阪神大竹耕太郎】「打たれないから」…超スローボールの世界にようこそ…/連載48

超スローボールの裏に哲学あり―。阪神大竹耕太郎投手(28)が投じる超遅球の意図に迫った。5月15日の中日戦(バンテリンドーム)では球場のスピードガンが反応しないほどの超スローボールを投じ、球場全体をざわつかせた。変幻自在の緩急を繰り出す狙いとは?

プロ野球

◆大竹耕太郎(おおたけ・こうたろう)1995年(平7)6月29日生まれ、熊本県出身。済々黌では2年夏と3年春に甲子園出場。早大を経て17年育成ドラフト4位でソフトバンクに入団し、1年目の18年に支配下に昇格。同年8月1日西武戦で挙げた初登板勝利は、育成出身の新人では初となった。22年オフの現役ドラフトで阪神に移籍。23年には12勝2敗、防御率2・26で日本一に貢献した。184センチ、87キロ。左投げ左打ち。

昨夏の試合中に

中日戦の4回裏2死、加藤匠馬をスローボールで左飛に抑えた阪神大竹耕太郎-2024年5月15日

中日戦の4回裏2死、加藤匠馬をスローボールで左飛に抑えた阪神大竹耕太郎-2024年5月15日

なぜ大竹はスローボールを投げるのか―。

答えは実にシンプルだった。

「打たれないから投げています」

昨夏の試合中に思いついたという新兵器。

本人は「今年1本もヒットを打たれていないですから」と〝無敵っぷり〟に胸を張る。

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