【オリ佐藤一磨】「僕がホープ?」育成入団から5年目の苦労人が描く夢/連載〈61〉
「ザ・横浜隼人ですよ、アイツは」―。高校の先輩である宗佑磨は、実直な彼の人柄をそう称しました。オリックス佐藤一磨投手(23)。育成ドラフトから入団5年目。6月8日に待望の支配下選手登録され、翌9日の巨人戦(東京ドーム)で初登板初先発。菅野智之との投げ合いを制し、5回1安打無失点で初勝利を挙げました。決して近道だったとは言えない、ここまでの道中を語ってもらいました。
プロ野球
「ホープに聞く」連載一覧
日本ハム清宮幸太郎選手から始まった連載「ホープに聞く」。2026年のWBC候補を念頭に、これからの飛躍が期待される野球人に、一問一答形式のインタビューを行っています。今後も公開していく予定。どうぞよろしくお願いいたします。
◆佐藤一磨(さとう・かずま)2001年(平13)4月16日生まれ、神奈川県出身。横浜隼人から19年育成ドラフト1位でオリックス入団。同期に支配下ドラフト1位宮城、2位紅林らがいる。昨季はウエスタン・リーグで8勝し最多勝を獲得した。190センチ、97キロ。左投げ左打ち。独身。
父は「鉄人」の弟子
―今回は「ホープに聞く」という企画
僕がホープ? 本当にいいんですか?
―もちろんです。育成ドラフトで入団した投手の初登板初勝利は、球団では史上初だった。あらためて白星の感想は
うれしいし、ホッとしましたね。めちゃくちゃ不安だったので。
―登板前日は「ガチガチに緊張している」と言った。当日はどうだったか
マウンドに上がった時は、1回表の攻撃が長かった。そこで緊張が解けて、いつも通り入れました。
―ヒーローインタビューでスタンドの両親におじぎする姿が印象的だった。試合後、喜びを報告できたのか(※両親は地元の神奈川・藤沢市内ですし店「二代目 笑楽」を経営。父の大磨さんは「料理の鉄人」道場六三郎さんの弟子)
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