【阪神植田海】虎のミッション・インポッシブル…本塁生還の凄腕テク/連載57

歓喜のホームインにプロの技術あり。6月21日のDeNA戦(甲子園)で二塁からサヨナラ生還を果たした植田海内野手(28)の走塁に焦点を当てます。殊勲の右前打を放った小幡竜平内野手(23)も「難しいと思った」という微妙なタイミング。ぎりぎりの判断の根拠と、成功を導いたスキルを掘り下げました。

プロ野球

◆植田海(うえだ・かい)1996年(平8)4月19日生まれ、滋賀県出身。近江から14年ドラフト5位で入団。18年に自己最多の104試合に出場し、19盗塁を記録。175センチ、69キロ。右投げ両打ち。

スペシャリストに与えた、ある作戦

0―0の9回裏2死一、二塁。

小幡の鋭いライナー性の打球が一塁手の脇を抜け、右前に弾んだ。

前進守備だったDeNA度会が全力でチャージして処理。

DeNA戦の9回裏2死一、二塁、阪神小幡竜平の右前適時打でサヨナラ生還する二走植田海=2024年6月21日

DeNA戦の9回裏2死一、二塁、阪神小幡竜平の右前適時打でサヨナラ生還する二走植田海=2024年6月21日

その時、二塁走者の植田は三塁ベースをすでに蹴っていた。

三塁コーチスボックスの藤本コーチは、抜けた瞬間からぐるぐると腕を回した。

かなり厳しいタイミングだったが、本塁返球がわずかに一塁側にそれ、ショートバウンドとなり、捕手のミットからこぼれた。

代走で出ていた植田は、後方からバッテリー間の18・44メートルに集中していた。

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