【巨人・桑田真澄2軍監督】1年夏の行進直前、見知らぬ人に呼ばれて…/ 連載最終回

阪神甲子園球場が24年8月1日、開場100周年を迎えます。野球人にとって、聖地はどのような舞台だったのでしょうか。「8・1甲子園100周年~甲子園と野球と私~」と題して、聖地にゆかりのある12球団の選手、関係者に12回連載で語ってもらいました。最終回は巨人桑田真澄2軍監督(56)。

プロ野球

◆桑田真澄(くわた・ますみ)1968年(昭43)4月1日、大阪府生まれ。PL学園では甲子園に5季連続出場し、1年夏、3年夏に全国制覇。85年ドラフト1位で巨人入団。最優秀防御率2度(87、02年)最多奪三振1度(94年)。87年沢村賞、94年セ・リーグMVP。07年は米大リーグ・パイレーツでプレー。08年3月に現役引退。現役時は174センチ、80キロ。右投げ右打ち。

先を見据え、変化球はカーブのみ

先を見据え、変化球はカーブのみ

「芝生と土とソース…独特の香り」

桑田2軍監督には、甲子園の独特の香りが強く残る。41年前、雄大な聖地に一歩踏み入れた時に感じた。時を重ねても、それは変わらない。

「芝生と土とソースのにおいが混ざった、独特の甲子園の香りといいますか。すごく忘れられない香り。今も甲子園に行くと、それは同じ感じがしますよね」

その香りを感じると、5季連続出場したPL学園(大阪)時代を思い出す。2度全国制覇を達成し、前人未到の20勝を積み上げた。

「自分にとっては甲子園は砥石(といし)なんです。甲子園は厳しい。緊張、プレッシャー、孤独感、恐怖心がわく。そこに立ち向かってチャレンジし、自分を磨いてくれる」

1つ1つの経験で牙は研がれ、武器となった。

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