大谷翔平「進化する縦振り」を宮本慎也氏が超ミクロ分析 全野球人に熱いメッセージも

7月に行われたオールスターで、歴史的1発を放ったドジャース大谷翔平投手(30)。移籍1年目の今季は、右肘手術の影響から打者専念のシーズンになっていますが、打撃タイトルを狙える好成績を残しています。日本人選手初の「3冠王」も射程に捉える大谷の打撃フォームを、日刊スポーツ評論家の宮本慎也氏(53)が分析しました。本記の後半、日本球界への提言は必読。「おこがましいから…」と評論を避ける風潮に真っ向から立ち向かい、堂々と持論を展開しています。

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◆宮本慎也(みやもと・しんや)1970年(昭45)11月5日、大阪府吹田市生まれ。PL学園では2年夏に甲子園優勝。同大―プリンスホテルを経て、94年ドラフト2位でヤクルト入団。ベストナイン1度、ゴールデングラブ賞10度。通算2162試合、2133安打、62本塁打、578打点、打率2割8分2厘。引退後は18、19年にヤクルト1軍ヘッドコーチ。04年アテネ五輪、06年WBC、08年北京五輪代表。現役時代は176センチ、82キロ。右投げ右打ち。

「縦振り」の極意

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上は、24年6月19日ロッキーズ戦の6回表2死、右腕ミアーズの内角低め133キロカーブを右前打した連続写真。下は、同7月2日ダイヤモンドバックス戦の7回裏無死一塁、右腕マルティネスの内角高め144キロスライダーを右翼席に本塁打した連続写真

上は、24年6月19日ロッキーズ戦の6回表2死、右腕ミアーズの内角低め133キロカーブを右前打した連続写真。下は、同7月2日ダイヤモンドバックス戦の7回裏無死一塁、右腕マルティネスの内角高め144キロスライダーを右翼席に本塁打した連続写真

この2枚の大谷の打撃フォームは、ぜひ日本にいる全野球関係者に見てもらいたいと思う。

1枚は6月19日のロッキーズ戦の6回表2死、右投手のミアーズ投手の内角低め133キロのカーブをライト前ヒットしたもの。

もう1枚は、7月2日のダイヤモンドバックス戦の7回裏無死一塁、右投手のマルティネス投手の、内角高めの144キロスライダーをライトスタンドにホームランにしたものだ。

プロアマを問わず、日本球界の関係者は「縦振り」を否定する人が多い。縦振りを否定する人は「自分の肩口や顔の横から、バットを最短距離で出していく」や「ヘッドを立ててインパクトしろ」という人が多い。

しかし、ライト前ヒットした④からインパクトまでの⑧と、ホームランにした❺からインパクト前までの❽をよく見てほしい。

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