【中学日本一へ決定的瞬間】甲子園に奇跡のバックホーム再び/エイジェック杯GCS
2ndエイジェックカップ中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ(エイジェック杯GCS)が9月7、8日に兵庫・三田市の神姫バスピッキースタジアム、阪神甲子園球場で行われました。中学硬式野球の5団体、リトルシニア、ヤングリーグ、ポニーリーグ、ボーイズリーグ、フレッシュリーグの夏の全国優勝チームによるトーナメントで、決勝に進出すれば甲子園を舞台に日本一を争う大会も2年目。女子高校野球に続き、中学生も甲子園で決勝? 懐疑的な声など聞こえなくなる熱戦でした。
その他野球
5団体の優勝チーム集結
◇9月7日◇神姫バスキッピースタジアム
▶1回戦 兵庫加古川ヤング 6-4 世田谷西リトルシニア
▶準決勝① 宮城仙北ボーイズ 4-0 筥崎ジンジャーズ(フレッシュリーグ)
▶準決勝② ポニー筑後リバーズ 7-6 兵庫加古川ヤング(延長8回タイブレーク)
決勝戦は筑後リバーズと宮城仙北ボーイズの顔合わせになった。どちらが勝っても初優勝だが、昨年の第1回大会のポニー佐賀ビクトリーに続き、ポニーリーグには2連覇がかかる一戦になった。
4回を終わって宮城仙北が1-0。4連打で挙げた1点リードを宮城仙北の先発右腕・菅原駿(3年)が1安打無失点で守り続けた。次の1点が試合の流れを左右しそうな予感だ。
5回表、宮城仙北の攻撃は9番西田悠隼(3年)から。筑後の2番手投手・田中光輝(3年)がいきなり歩かせる。続く星遥希(3年)も四球。さらに2番宮野大河(3年)を迎えて意表を突く重盗で無死二、三塁とした。
センターが2、3歩助走して
絶体絶命どころか、絶対に点が入りそうな場面で、宮野がセンターに低いフライを打ち上げた。定位置より若干前を守っていたセンター秋山颯星(はやせ=2年)が2メートルほどライト寄りに動き、2、3歩助走しながら捕球して、バックホームした。
一塁側カメラマン席で、写真を撮りながら取材する私が肉眼で確認できたのはここまで。すぐにクロスプレーに備えて三塁走者にカメラを向ける。センター秋山の送球のカットはシャッターを押していない。そんな早業、記者兼カメラの私がやろうとしたら、どちらもピンボケで終わるからご了解を…。
返球は少し三塁側に逸れたが、キャッチャーの黒岩空翔(らいと=3年)が捕球して、回り込む三塁ランナー西田のユニホームの左袖をかすめるようにタッチ。慌てず、走者の動きを見極めるような動きが印象に残った。
一気にダブルプレーが成立した。
奇跡のバックホーム。
今夏の高校野球、甲子園を揺るがした準決勝の関東第一(東東京)のビッグプレーを誰もが思い出したはずだ。
流れが一気に変わった。続く山下伶歩(れふ=3年)の三塁フェンス際のフライをサード松尾郷之介(3年)が斜めに背走しながら好捕した。
18日前もセンターからの返球だった。
◆高校野球・関東第一「奇跡のバックホーム」 令和6年8月21日、準決勝・関東第一-神村学園(鹿児島)。関東第一が2-1のリードで迎えた9回2死一、二塁。神村学園の代打玉城巧大が二遊間をゴロで破るヒットを放つと、関東第一のセンター飛田(ひだ)優悟が猛チャージをかけて本塁へノーバウンドのストライク送球。二塁走者がタッチアウトとなり、関東第一が初の決勝進出を決めた。
自分もやってみたかった
試合後、背番号14の秋山本人に、バックホームの詳細を振り返ってもらった。
本文残り76% (4387文字/5766文字)

1967年生まれ、岡山県出身。1990年入社。
整理部を経て93年秋から芸能記者、98年秋から野球記者に。西武、メジャーリーグ、高校野球などを取材して、2005年に球団1年目の楽天の97敗を見届けたのを最後に芸能デスクに。
静岡支局長、文化社会部長を務め、最近は中学硬式野球の特集ページを編集している。