【西武金子侑司】引退会見全文「辞めていく人間より遅いようじゃ」…ゲキ/連載121
今年も数多くのプロ野球選手が現役引退を決断しました。2度の盗塁王に輝いた西武金子侑司外野手(34)は、9月15日に本拠地ベルーナドームでのロッテ戦で、引退試合を行いました。試合前に臨んだ記者会見を、ノーカット版でお届けします。
プロ野球
◆金子侑司(かねこ・ゆうじ)1990年(平2)4月24日、京都府生まれ。立命館宇治高では高校通算20本塁打(甲子園出場なし)。立命大では3年時に大学日本代表。12年ドラフト3位で西武入団。新人の13年に日本ハムとの開幕戦でスタメン出場し、初打席初安打。17年に内野手から外野手へ登録変更。今季は6月1日巨人戦が最後の1軍出場だった。16、19年盗塁王。通算225盗塁は球団歴代5位。179センチ、76キロ。右投げ両打ち。今季推定年俸7000万円。
――現在の思いは
朝起きてグラウンドに向かっている時も、本当に幾度となく通ったこの道も通ることが少なくなるというか、なくなるかなと、そういう思いにもなりましたし。ロッカー着いて後輩たちが「頑張ってください」と言ってくれる姿を見て、本当にいよいよ終わるんだなという気持ちになりました。
――ファームでは3割近い打率。その中で、1軍に上がれない苦しさは
選手なので1軍にいようが2軍にいようが、やるべきことはやらないといけないと思っていましたし。
でも、その中で本当に何とかもう1回、1軍に上がって応援しくださる方々やファンの皆さまに自分がプレーしている姿を見てもらおうと思って。
その思いだけで、ファームの方でも若手たちと頑張ってやっていたんですけど、それがかなえられなかったことはすごく苦しかったと言えば苦しかったですし、少し残念でしたけどね。
――引退を決断したタイミングは
今話した通り、そういう思いで2軍に行ってからもやっていたんですけど、8月の終わりですかね。9月1日に引退発表させてもらったので、8月の末ぐらいには今のチーム状況、自分の立場、そういうのをいろいろ考えた中でライオンズにとって何かこううまく言えないですけど、ライオンズに、難しいなあ。
自分は本当に頑張りたかったですけど。うーん難しいですね。うまく言おうと思ったんですけど…。来年のライオンズの戦いに自分が加わっているというイメージが最後はできなかったので。そう思ってしまった瞬間に現役を引退しようという風に決断しました。
――引退を誰に最初に伝えた
まずは両親に伝えて、その後に妻に伝えてという感じですかね。
――両親と奥様からはどんな言葉が
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