【阪神高橋遥人】復活支えた新たな武器「曲げない」スライダーを語る/連載128
阪神高橋遥人投手(28)の復活に欠かせなかった武器があります。8月11日の広島戦(京セラドーム大阪)で度重なる手術から復活星。レギュラーシーズンで5試合に登板し4勝1敗、防御率1・52と強烈なインパクトを残しました。威力十分の直球、代名詞の「亜大ツーシーム」の陰で光ったのがスライダーです。虎の救世主の新たな宝刀に迫ります。
プロ野球
◆高橋遥人(たかはし・はると)1995年(平7)11月7日生まれ、静岡県出身。常葉学園橘2年夏に甲子園出場。亜大を経て17年阪神入団。20年10月5日巨人戦での14奪三振は、同カードでは小山、村山、江夏に続く球団史上4人目(延長戦をのぞく)。22年4月にトミー・ジョン手術を受けるなど故障に苦しんだが、今季は5試合に登板し、4勝1敗、防御率1・52と復活した。181センチ、79キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は1850万円。
表裏一体の武器
復活登板を終えた8月中旬のことだ。
高橋は2軍施設のある鳴尾浜で、ある「気づき」を回想していた。
「スライダーってこんなに使えるんだ」
1009日ぶりに先発復帰した8月11日の広島戦、4回2死満塁の大ピンチ。
1ボール2ストライクからスライダーを選択した。
右打者石原の膝元に食い込む軌道で空振り三振を奪った。
これが復活を支える変化球となっている。
何がすごいのか。
バッテリーを組む梅野は「空振りも取れる、曲がりの大きなスライダー」と表現する。
斜めに大きく鋭く変化する一方で、高橋は「曲がり幅が大きいので、制球的にはどうしても一番難しい球種」と言う。
メリットとデメリットは表裏一体と認識している。
打者がバットにかすりもしない宝刀にもなれば、あっさりと見逃されてしまうボール球にもなりうる。
その分かれ目で勝つために、高橋が「心技」で徹底していることがある。
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