【受験シーズン】医師免許を持つプロ野球選手に聞く超・文武両道論〈3〉集中の高め方

プロ野球ウエスタン・リーグに所属する、くふうハヤテベンチャーズ静岡の竹内奎人投手(25)は医師国家試験に合格した異色の選手で、スポーツと学業を両立する秘訣を聞きました。一昨年、入団が決定した後に難関の医師国家試験に合格。静岡高―群馬大学医学部と野球を続けながら「文武両道」を実践してきました。今季2年目を迎え、「今年、NPB(12球団)からドラフト指名されなければ引退し、医師の道を目指します」と明言。ラストイヤーの覚悟で今季にかけますが、なぜ、両立できたのか―。受験シーズンを迎えていますが、スポーツと学業の両立を目指す人たちへ「文武両道のススメ」をアドバイスしてくれました。3回連載の最終話。

プロ野球

◆竹内奎人(たけうち・けいと)1999年(平成11)5月29日、静岡県河津町生まれ。河津南小学校1年から野球を始め、河津中3年時には伊東シニアでプレーし、侍ジャパンU―15日本代表に選出され、世界大会に出場した。静岡高時代は3年春、選抜甲子園に出場。2回戦で現中日根尾らを擁する大阪桐蔭に敗れた。群馬大学医学部時代は準硬式野球部でプレー。6年時には6試合に登板し、5勝1敗。くふうハヤテのトライアウトで合格し、入団した。181センチ、83キロ。

■「勉強する気なんてない日もあります」

スポーツと学業の両立といっても、簡単ではない。プロ野球選手で医師免許を取得するという高いレベルでの両立を実践してきた。竹内が強調したのは、「3分間、頑張る」という意識。アンガーマネジメントで「怒りを覚えたら、6秒我慢すればピークをすぎる」という“6秒ルール"があるが、仕事にも勉強にも通じる竹内流の「3分間ルール」とは―。集中力を研ぎ澄ますコツを聞きました。

竹内自分の考えでは、集中しようと思って集中できる人間は少ないと思います。なので、自分の中でスイッチをいくつか持っておくと良いと思いますね。

この行動をしたら勉強モードに入るというのをいくつ作ります。例えば朝起きて顔を洗う、この机に座ったら勉強モードなどです。

僕は家で勉強をするのが嫌な人間なので、外で勉強をするのが好きでした。一番よく行くのはカフェです。

医師の国家試験前には、車に乗って、お店へ行って、注文して、席に座るという動作がありますよね。それをやっているうちに勉強するぞという気持ちになっていく。その行動によって、そういうスイッチを入れる訓練をする。

最初、勉強する気なんてない日もあります。正直言って、もう今日は勉強したくないと思いながらも外に出て行きます。

でも車乗って、カフェに着けば勉強せざるを得ない。そういう環境をつくるのが、僕は好きです。大学の時も自習室に無理矢理行ってしまえば、勉強せざるを得ない。

必ずしも勉強は学校だとか、家の机だとか、決まりはないものです。勉強する環境を変えたりするのは大事だと思いますし、それを持っておくと便利だと思います。

―無意識にスイッチを入れる行動、環境をつくることが大事

本文残り70% (2218文字/3161文字)