常勝軍団の功労者が「代打の神様」として新境地へ ファンから愛される男の心境に迫る

常勝軍団の功労者が新たな境地へ。ソフトバンク中村晃外野手(35)は一振りにかける「代打の神様」としてチーム最長プロ18年目シーズンを迎えました。かつては14年にリーグ最多安打、20~23年は一塁手として4年連続ゴールデングラブ賞を獲得した実力者。ファンから愛され続ける打撃職人の胸の内は? 代打で最も感じる難しさとは?

プロ野球

◆中村晃(なかむら・あきら)1989年(平成元年)11月5日生まれ、埼玉県出身。帝京(東京)から07年高校生ドラフト3巡目でソフトバンク入団。プロ初安打は11年5月10日のオリックス戦(福岡ヤフードーム)で寺原隼人から左前適時打。14年に176安打で自身初タイトルの最多安打を獲得。20~23年は前身の南海を含め、球団初となる一塁手部門で4年連続のゴールデングラブ賞を受賞。24年までの通算成績は1515試合出場、1427安打、66本塁打、519打点、打率2割7分7厘、出塁率3割6分2厘。今季は単年契約で、推定年俸は1億円プラス出来高払い。175センチ、81キロ。左投げ左打ち。

「100%の状態を作ろうとしすぎると、出なかった時のダメージが結構ある」

1試合に1打席。目まぐるしく変化する戦況のなか、中村はベンチ裏のミラールームで淡々と打席をイメージしてバットを持つ。

それだけ準備を重ねても結局、出番が回ってこない日もある。

中村代打でいく準備をしていても、いかない時もある。そこが難しいですね。100%の状態を作ろうとしすぎると、結局出なかった時のダメージが結構あるんです。

額の汗が実らない。代打稼業の難しさの1つに、これがある。

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