【祝リーグ優勝】阪神石井大智独占手記 頭部打球直撃、病院に駆けつけた妻の涙…

25年の阪神ブルペン陣を支えたのは、間違いなく石井大智投手(28)だった。今季は頭部への打球直撃で一時戦線離脱。それでも約1カ月で早期1軍復帰を果たすと、8月17日巨人戦(東京ドーム)で連続無失点試合「40」のプロ野球記録を樹立した。鉄壁ブルペン陣を中心で支え続けた右腕をそばで支え続けたのは妻と新たな家族の存在。日刊スポーツに寄せたリーグ優勝独占手記をプレミアムで公開します。

プロ野球

◆石井大智(いしい・だいち)1997年(平9)7月29日生まれ、秋田市出身。秋田高専―四国IL・高知を経て、20年ドラフト8位で阪神入団。21年3月26日ヤクルト戦で初登板。23年5月11日ヤクルト戦で初勝利。同年は44試合の登板でチーム2位の19ホールドを挙げ、日本一に貢献。175センチ、80キロ。右投げ右打ち

優勝決定後の会見で報道陣の質問に答える石井(撮影・石井愛子)

優勝決定後の会見で報道陣の質問に答える石井(撮影・石井愛子)

2025年9月7日、祝勝会でビールを浴びる石井大智

2025年9月7日、祝勝会でビールを浴びる石井大智

阪神対広島 阪神5番手の石井(2025年9月7日撮影)

阪神対広島 阪神5番手の石井(2025年9月7日撮影)

今年はやっぱり2年前とは違って、感触のある優勝だと感じます。2年前は優勝を経験した選手が少ない状態。それを経験した今年の優勝は、そのときとは違う感覚です。

藤川監督から受けた『勝とうと思うな』という言葉も、自分の中で刺さっています。チームがいい状態で首位にいて勝ち続けなきゃいけない中で「勝とう」と思ってしまうと、勝つという考えが結果に先行しすぎて。自分が今までできていたことが勝ちに執着することでできなくなってしまったり。だから、「勝たなきゃいけない」とは思わない方がいい。今までやってきたこと、自分の準備に集中することが、監督の言う「凡事徹底」なのかなと思っています。

阪神対広島 優勝カップを掲げる阪神藤川監督(撮影・藤尾明華)

阪神対広島 優勝カップを掲げる阪神藤川監督(撮影・藤尾明華)

今季は無失点が続きましたが、自分は本当に何も思っていなくて。ただ、自分の仕事をするということだけを考えていました。

2点差の場面なら「1点はしょうがない。同点もまだ。逆転だけはやめよう」という感じ。何を考えても打たれる時はあるので。「こうじゃなきゃダメ」という範囲が狭すぎたら、しんどくなるので。自分の中の許容範囲を広く持っておこうと。

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