【祝リーグ連覇】ソフトバンク分岐点の舞台裏 川瀬晃に根づく20年8月11日の記憶

ターニングポイントになった試合がある。ソフトバンク川瀬晃内野手(28)がチームを変えたサヨナラ打を振り返った。5連敗中で迎えた5月2日の本拠地ロッテ戦。2点を追う9回に1点を返し、なおも2死満塁から代打でサヨナラ打を放った。小久保裕紀監督(53)が「奇跡に近い」と評したゲーム。川瀬選手の視点から振り返った。

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◆川瀬晃(かわせ・ひかる)1997年(平9)9月15日生まれ、大分県出身。大分商から15年ドラフト6位でソフトバンク入団。広島森下は大分商時代の同学年のチームメート。愛称は植田まさしのマンガのキャラクターから「コボちゃん」。高卒3年目の18年5月23日の西武戦で1軍デビュー。オリックス川瀬堅斗投手(23)は実弟。176センチ、71キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は3800万円。


27日、優勝を決め歓喜の輪。右端が川瀬

27日、優勝を決め歓喜の輪。右端が川瀬

祝勝会で中村晃(左)とビールをかけあう

祝勝会で中村晃(左)とビールをかけあう


勇さんに負けないように


心地よい歓声に、ボールをつかまえた感触…。川瀬にとって今でも忘れることのできない一打がある。5月2日の本拠地ロッテ戦。2点を追う9回2死から中村、柳町が安打でつなぎ、続く牧原大が左前適時打。さらに石塚が死球で2死満塁となって川瀬が代打で出場し、左中間を破るサヨナラ打を放った。つないでつないでの逆転劇だった。

川瀬今後忘れることはないと思いますね。その時はすごく調子も悪かったですし、自分の調子というよりは、絶対に打ってやろうって。自分で決めるくらいのつもりだったのを覚えています。


5月2日、ロッテ戦で左越えに逆転サヨナラ二塁打を放ち歓喜

5月2日、ロッテ戦で左越えに逆転サヨナラ二塁打を放ち歓喜


試合前時点でチームは5連敗中で借金7。崖っぷちの状況から息を吹き返し、この勝利から6カード連続の勝ち越し。V字回復を果たした。「奇跡に近いですね。みんなが救われた」と語った小久保監督。指揮官は今でも「分岐点といえばあの試合」と振り返る。


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