【ソフトバンク木村光】ノーコン「キム兄」2カ月で大化け 奈良大付の恩師が語る秘話

ソフトバンク木村光投手(26)のルーツをたどりました。今季は前半戦を終えて自己最多を更新する29試合に登板。プロ初勝利を含む3勝、10ホールド、防御率1・98をマークしています。22年の育成ドラフト3位から勝ちパターンの一角を担うまで大きく飛躍を遂げた右腕の原点は―。奈良大付時代の恩師で田中一訓監督(52)が「投手木村」誕生の舞台裏を明かしてくれました。

プロ野球

★田中監督が明かした木村光の知られざる原点

  • ノーコン投手が好投手に変貌 2カ月の猛特訓の中身
  • 「何しても一番」 グラウンド外でも光っていた素質
  • 史上初の夏の甲子園へ 忘れられない決勝の死闘

◆木村光(きむら・ひかる)2000年(平12)7月2日生まれ、奈良県桜井市出身。奈良大付では3年夏に甲子園出場し、羽黒(山形)との初戦で9回を1失点完投勝ち。佛教大を経て22年育成ドラフト3位でソフトバンク入団。23年7月に支配下昇格し、24年9月3日の本拠地日本ハム戦で1軍デビュー。通算成績は47試合、3勝0敗、11ホールド、1セーブ。173センチ、77キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は1300万円。


◆田中一訓(たなか・かずのり)1973年(昭48)8月15日生まれ、奈良県出身。五條高で主将を務め、3番捕手として活躍。大体大でも主将を務め、第44、45回全日本大学野球選手権に出場し、2年連続で8強入り。巨人、レッドソックスなどで活躍した上原浩治ともバッテリーを組んだ。97年4月から03年3月まで郡山高で野球部副部長を務め、03年4月から奈良大付の野球部コーチに就任し、04年9月から監督。15年センバツで春夏通じ初の甲子園出場を果たし、18年に夏の甲子園初出場。保健体育教諭。

5月30日、広島戦に6回表から登板したソフトバンク木村光

5月30日、広島戦に6回表から登板したソフトバンク木村光

9年前のスコアブック「四球ばっかりや…」

9年前のスコアブックを手にした田中監督が思わず苦笑いを浮かべた。書き込まれていたのは練習試合で登板した木村の投球成績だった。

「四球ばっかりや…。1試合(四死球)10個くらいも出して、試合にならへんよ(笑い)。とにかくストライクが入らんから『何個出すねん。しっかり投げろよ』ってよく言ってたよ。そしたら、俺に怒られたくないから置きにいって打たれる」

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