【ヤクルト坂本拓己】石川雅規のグラブを譲り受けた理由 課題と向き合う日々

1軍の舞台を虎視眈々(こしたんたん)と狙う若武者がいました。夏の暑さが和らぎ始めた9月5日、埼玉・戸田球場。神宮球場ではCS争いが繰り広げられる一方で、ヤクルト坂本拓己投手(22)は己と向き合い、黙々と練習に取り組んでいました。高卒4年目。北海道出身で、知内から22年ドラフト4位で入団。25年には1軍初登板を果たし、1回無失点と好投を見せました。今年2月の春季キャンプでは初めて1軍スタートを切り、順調に階段を上っている…と思われましたが、現実はそう甘くありません。9月20日時点で、今季の1軍登板はありません。5月4日のファーム・リーグ中日戦を最後に実戦からも離れ、長い時間を自分自身と向き合う日々が続いています。

プロ野球

★坂本投手が語った主な内容

  • 石川雅規のグラブを譲り受けた理由と投球への影響
  • 制球難とメンタル面の課題 石川から教わった原点
  • 同期・西村のプロ初本塁打に感じた悔しさと覚悟

◆坂本拓己(さかもと・たくみ)2004年(平16)7月6日、北海道奥尻町生まれ。奥尻中では軟式野球部に所属。知内では1年秋からベンチ入り。3年夏の南北海道大会で準優勝も、甲子園出場なし。22年ドラフト4位でヤクルト入団。3年目の25年10月1日DeNA戦で1軍デビュー。180センチ、85キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸580万円。

笑顔を見せキャッチボールを行うヤクルト坂本拓己(撮影・田島優大)

笑顔を見せキャッチボールを行うヤクルト坂本拓己(撮影・田島優大)

普段からキャッチボールを行う間柄

己の課題と向き合う坂本の右腕には、見慣れないグラブがはめられていた。鮮やかなライトブルーのグラブが真っ白なユニホームに映える。

「今回引退される時にグラブ1個あげるよっていうのでもらって」

8月27日 巨人戦で先発した石川雅規

8月27日 巨人戦で先発した石川雅規

先日引退を発表した球界最年長・石川雅規投手(46)から譲り受けたグラブだった。同じ左腕として長く球界を支え、通算188勝を挙げたレジェンドから託された大切な商売道具。坂本は大事そうに握りしめ、感触を確かめるよう丁寧にキャッチボールを行っていた。

以前から何度か使わせてもらったことがあるという。「使いやすいなと思って、グラブで結構投球の意識付けとかも変わるので」とお願いして譲り受けた。

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