高倉健さんの気遣い。広末涼子への粋なボイスメッセージ/コラム<2>「鉄道員」

「映画賞オールタイムベストコラム」2回目は雪深いロケの2作品「鉄道員(ぽっぽや)」「ホワイトアウト」にまつわるエピソードです。今年で35回目を数える日刊スポーツ映画大賞。作品賞と石原裕次郎賞を受賞した68作品を対象に「オールタイムベスト」の投票を実施中です。過去34回で受賞した歴代映画には、撮影中もそして受賞後にもそれぞれのドラマがありました。第1回からずっと選考委員を務め、多くの撮影現場も取材した“生き字引き記者”相原斎がとっておきのエピソードをお送りします。(オールタイムベスト投票のリンクは文末に。期間は12月4日まで。結果発表は年末です)

その他エンタメ

(C)1999「鉄道員(ぽっぽや)」製作委員会。写真は高倉健。

(C)1999「鉄道員(ぽっぽや)」製作委員会。写真は高倉健。

夜、雪かきをしていたスタッフの肩を抱き

廃線間近のローカル線終着駅に立ち続ける、不器用なほどに真っすぐな駅長。突然現れた少女に、彼は幼い頃に亡くした一人娘の面影を重ねて…。

1999年の作品賞に輝いた「鉄道員(ぽっぽや)」。浅田次郎氏の原作は、当時68歳の主演・高倉健さんのために書かれたような小説だった。

1980年入社。東京都出身。文化社会部では主に映画を担当。
黒澤明、大島渚、今村昌平らの撮影現場からカンヌ映画祭、ハリウッドやロンドンのスタジオなどを幅広く取材した。大島監督が出演していた頃の「こんにちは2時」や水前寺清子司会時代の「ワイド!スクランブル」(いずれもテレビ朝日系)では曜日コメンテーターを務めた。
この10年間はインタビュー・ページ「サタデージャニーズ」のサブ担当をしているので、ジャニーズタレント大半の取材経験がある。Webコラムはサイトの開設時から20年近く書いているが、いまだにSNS未経験。
著書に「寅さんは生きている」「健さんを探して」「誰よりも映画を愛す」などがある。