冨永愛「生きざま」トップモデルだから悩んだ徳川吉宗の歩き方/ロングインタビュー

トップモデルにぴったりの役柄が舞い降りた。時代劇初挑戦の冨永愛(40)が、男女の立場が入れ替わった江戸城大奥を描くNHKドラマ10「大奥」(火曜午後10時)で、聡明(そうめい)な8代将軍・徳川吉宗を演じている。モデルとして第一線を走り続けながら、近年は演技の世界でも「地味に地道に」経験を積む。「何かを自分自身でつかみたい」と話す女優業への意欲、自身と同じ道に進んだモデルの長男冨永章胤(あきつぐ=17)についても聞いた。

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◆冨永愛(とみなが・あい) 1982年(昭57)8月1日、神奈川県生まれ。97年、15歳からモデル活動を開始。17歳でニューヨークコレクションに出演後、国内外のショー、雑誌、広告などで活躍し、25周年を迎えた。ドラマは22年NHK「シリーズ横溝正史短編集3 金田一耕助 惑う『蝙蝠と蛞蝓』」などに出演。11年から公益財団法人ジョイセフのアンバサダーを務めるなど社会貢献活動にも積極的。179センチ。

念願の時代劇

圧倒的オーラを放つ女将軍に、思わずひれ伏してしまいそう。冨永の出演が発表されると、よしながふみさんの同名原作コミックから飛び出してきたようなキャスティングにネット上が沸いた。

若い男ばかりが死んでいく奇病により、男女比が激変した江戸が舞台。美男をそろえた大奥で女将軍が繰り広げる愛と葛藤の物語だ。“男女逆転”を違和感なく見せる、よしながさんの手腕に驚いたという。

「私たちがイメージする将軍は男なので女がやることに違和感があったんですけど、実際にあったことをきちんと描きながらよしながさんらしく脚色していくお話だった。読み終わった時、本当にそうだったんじゃないかと思うくらいリアルを感じました」

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