
野球×ジャズ=OZZ 異色の経歴と極上ハーモニーが飛躍への化学反応を起こす
男性2人の音楽ユニットOZZ(オズ)は“異色”だ。ボーカル小山翔吾(27)は東都大学野球の名門・亜大で投手だった。ボーカル&ピアノの田谷紘夢(27)は、国立音大でジャズを学んだ。異なる経歴の2人を、90年代に一世を風靡(ふうび)したロックバンドDEENのボーカル池森秀一(53)がプロデュースして、昨年6月にデビューした。田谷のピアノで織りなす2人のハーモニーは極上。うさぎ年の23年に、飛躍しそうな注目株である。(写真はOZZの小山翔吾(左)と田谷紘夢)
音楽
◆小山翔吾(こやま・しょうご) 1995年(平7)9月12日、京都府生まれ。小学2年から野球を始める。静岡・加藤学園の右腕エースも甲子園出場はなし。亜大では多彩な変化球と制球力が持ち味だった。デビュー曲に続き、18年11月に発売した初のシングルCD「明日へ」はTBS系のプロ野球中継「SAMURAI BASEBALL」のテーマ曲。他作品も日本航空ウェブCM、19年の東北楽天ゴールデンイーグルス応援ソングに起用されている。174センチ。
◆田谷紘夢(たや・ひろむ) 1995年(平7)4月14日、大阪府生まれ。野球少年だったが、中3の時にひじを壊し断念。国立音大付属高、同大音楽学部演奏・創作学科ジャズ専修卒。ジャズピアノは小曽根真、塩谷哲、宮本貴奈各氏に師事。サポートミュージシャンだけでなく、コーラス、作編曲でも活動。これまで関ジャニ∞、Da-iCE、城田優、優里、加治ひとみ、中西圭三、佐藤竹善、ジャズバンドCalmeraらと共演。父は元競輪選手。
名門・亜大の投手だった小山
21日に都内で行った3回目の単独ライブは、チケット即完売の盛況だった。オリジナル曲だけでなく、「飾りじゃないのよ涙は」(中森明菜)「Everything」(MISIA)などカバー曲も歌った。田谷のピアノ演奏で織りなす2人のハーモニーがOZZの魅力で、観客は聴き入っていた。
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札幌市生まれ。早大第1文学部心理学科卒。1983年入社。
同年秋に東北6県を管轄する東北支社に配属され、仙台市に赴任。22年夏に高校野球で初の大旗の白河越えを果たした仙台育英(宮城)や金足農(秋田)、元マリナーズの佐々木主浩氏がいた東北福祉大などアマチュアスポーツを中心に取材。
87年から文化社会部で主に音楽担当。演歌・歌謡曲やアイドルだけでなく、井上陽水、矢沢永吉、松山千春、長渕剛、アリス、玉置浩二、稲垣潤一、中島みゆき、松任谷由実、高橋真梨子ら数多くのミュージシャンをインタビュー。90年のザ・ローリング・ストーンズ初来日公演を始め、ポール・マッカートニー、マイケル・ジャクソン、マドンナ、エリック・クラプトンら数々の日本公演を取材。初代ジャニーズ担当記者でもある。
93年から日本レコード大賞審査委員を務め、16年は審査委員長。テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」「スーパーモーニング」、テレビ朝日系東北6県番組「るくなす」、福岡放送「めんたいワイド」などにコメンテーターとして出演。座右の銘は「鶏口牛後」。血液型A。
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