本宮泰風、人気任俠主演&プロデュースでコンプライアンスと真っ向勝負/インタビュー

俳優本宮泰風(51)が山口祥行(51)とダブル主演する日本テレビ系ドラマ「日本統一 関東編」(木曜深夜0時59分)が13日にスタートする。本宮演じる横浜の不良だった氷室蓮司が、盟友の田村悠人(山口)と任侠(にんきょう)の世界に入り、日本最大組織の若頭として奮闘する。DVD、配信で60作以上の人気シリーズで“任侠女子”という言葉も生んだ「日本統一」を、コンプライアンスがガチガチの時代に地上波で放送する。その裏側を総合プロデューサーも兼ねる本宮に聞いてみた。

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◆本宮泰風(もとみや・やすかぜ) 1972年(昭47)2月7日、東京都生まれ。妻はタレント松本明子。兄は俳優原田龍二。94年(平6)に日本テレビ系ドラマ「シュプールは行方不明」で俳優デビュー。テレビは2014年にTBS系「S-最後の警官-」、18年にテレビ東京系「駐在刑事」、20年にNHK大河「麒麟がくる」など。映画は15年の「龍三と7人の子分たち」、22年に「劇場版 山崎一門~日本統一~」主演など。ビデオ映画は98年「ワル外伝」、99~00年「日本極道史 仁義絶叫」シリーズ、13年から「日本統一」シリーズなどに主演。趣味は格闘技、野球。185センチ。血液型O。

山口祥行とタッグ

昨年10月期の北海道文化放送「日本統一 北海道編」に次ぐ、日本テレビ系での「日本統一 関東編」。

「1つの悪に向かっていくんですけど、今回は警察側のバディと協力して悪に対する。でも、裏社会と表の正義なので、そこら辺でぶつかり合いがあったり、いろいろと葛藤がある。別の角度から悪に向かっていくところで、正義とはなんなのかみたいなテーマがあります。今は(ゴールデンボンバーの)喜屋武豊とか、女性ファンがいっぱいいるキャストも入ってきています。『関東編』では刑事のバディで、LDHの青柳翔と藤原樹が入った。新しい女性ファンが付いてくれたらいいなと。そういった意味で、この『関東編』に期待するところではある」

シリーズ1作目が、10年前の2013年(平25)。スピンアウトや劇場版も含めて、60作以上の長編シリーズ。主役だけじゃなく、総合プロデュースの重責も兼ねるようになった。「関東編」は6日から、オンエアの1週間前にHuluなどのネット配信でノーカット版が視聴できる。

「ここまで来たのは、配信に後押しされてっていう感じですね。これほど見ていただけるようになるとは、思っていませんでした。シリーズ本編は58作目まで撮り終えています。氷室、田村以下のレギュラーメンバー、それぞれにファンがつくように、脚本作りからキャラクター作りをやっています。最初の頃は脚本をチェックして、意見を言う感じ。そのうち脚本の打ち合わせに出るようになって、自分で脚本を作らなきゃいけない状況になった。今は最初から全部やっています。演じるよりも大変でしたね。『関東編』の撮影をやりながら、次の脚本を作らなきゃいけない。シリーズは2カ月に1本なんですけど、その間にスピンオフが入ってきて、結局1年に12本は最低でも作らなきゃいけない。だから、常に脚本を作ってる状態ですね」

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