「別の星へ連れられ」無我夢中1年半、錦鯉の季節はまだ始まったばかり/インタビュー

こいのぼりの季節が過ぎても、笑いの季節は終わらない。「M-1グランプリ2021」で史上最高齢優勝を果たしたお笑いコンビ、錦鯉。M―1戴冠後、初の単独ツアー「錦鯉独演会ツアー2023」を6月4日の東京公演から、札幌、岡山、福岡、大阪の5都市で6公演開催する。型破りなボケを連発する長谷川雅紀(51)と、それを操り、ツッコんで笑いに変える渡辺隆(45)。おじさんの味が染み込んだ、2人の素顔をのぞいてみた。

お笑い

◆錦鯉(にしきごい) 長谷川雅紀(はせがわ・まさのり=左)は1971年(昭46)7月30日、札幌市生まれ。高校卒業後、専門学校を中退してフリーター、ホストをへて「劇団しゃどうず」入団。94年に札幌吉本に所属してお笑いコンビ、マッサジルとしてデビュー。11年に解散。171・8センチ。血液型O。渡辺隆(わたなべ・たかし=同右)は1978年(昭53)4月15日、東京都生まれ。99年にNSC東京に入学。00~04年にガスマスク、04~08年に桜前線でコンビ活動。170センチ。血液型O。12年にコンビ結成。

400人前に生の空気を

優勝した「M-1グランプリ」から1年半。錦鯉が初の単独ライブツアーを開催する。

渡辺 漫才なんで、その場の思いつき。もちろんちゃんと作ってはいきますけど、現場でやり方も変わると思います。コントとか演劇と、漫才は違うと思うんです。即興性の部分があるのが漫才。賞レースの時は時間も限られているので、一番ウケるのを並べたよ、みたいな感じにはなりますが。そういうのも意識しなくてよくなったんで、伸び伸びできるんじゃないかな。どこも400人ちょっとぐらいの大きさの箱。やっぱり400人って、ちょうどいいですよね。生の空気を感じられるのがいいんですかね。

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