西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が北野武監督6年ぶり新作「首」語る

北野武監督(76)6年ぶりの新作映画「首」の製作報告会見が4月15日、都内で開かれた。会見2日前の同13日には、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭(フランス)の1部門「カンヌ・プレミア」への出品が決定。一方で同映画祭での上映を控え、本編は明らかにされておらず、内容は会見後に明かされた概要しか表に出ていない。同監督が19年12月に、自身初の歴史長編小説として書き下ろした原作小説を読み、会見を取材した記者が、5月16日のカンヌ映画祭開幕を前に、いまだベールに包まれた「首」を読み解く。

その延長戦として、日刊スポーツ・プレミアムでは、03年9月公開の「座頭市」以来の時代劇に原作・脚本として挑み、ビートたけしとして羽柴秀吉を演じた北野監督とともに、会見に出席した俳優陣のコメントを紹介する。

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映画「首」完成報告会を行った西島秀俊(撮影・中島郁夫)

映画「首」完成報告会を行った西島秀俊(撮影・中島郁夫)

西島「幸せな毎日」

――出演にあたって、一言

西島秀俊(52=明智光秀役) 北野監督作品に呼んでいたのは(02年10月公開の)「DOOLS」以来ということで、もう20年くらいになるんですかね? とにかく、自分が成長した姿を見せようなどということは絶対に考えないように、無欲に、監督の頭にある作品を何とか現実の世界に…表に出すために、自分の力を出そうということで毎日、臨んでいました。幸せな毎日でした。

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