バンマス60年「モテたい」81歳BOSS★岡が歌手デビュー「二刀流」で歌謡界にカツ!

バンドマスター60年の岡宏(81)が、BOSS★岡として「かすり傷」(6月21日発売)で歌手デビューする。フルバンド、クリアトーンズ・オーケストラを指揮し、数え切れない歌手の歌唱を支えてきた。指揮はほとんどが後ろ姿。いわば“陰の立役者”が、低迷する歌謡界にカツを入れるために、傘寿を超えて表舞台に立つ。歯に衣(きぬ)着せぬ発言でBOSS(ボス)と呼ばれる。その異名を歌手活動の際の芸名にした。NHK紅白歌合戦出場、賞レース総なめを真剣に狙う。

音楽

◆岡宏(おか・ひろし) 1941年(昭16)10月1日、東京・浅草生まれ。父は韓国人で、出生名は金好植(キム・ホシク)。日大芸術学部卒。中学からテナーサックス奏者として活動。大学では日大リズム・ソサエティ・オーケストラに入団。クリアトーンズ・オーケストラとして中国、韓国、アメリカ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、旧ソ連など海外公演多数。NHK・Eテレの韓国語講座の音楽を監修し、韓国政府より「文化功労賞」を受ける。このほか「アンシェッタ賞」(ブラジル)など受賞。長年の刑務所慰問活動に対し、00年に法務大臣表彰。歌手キム・ヨンジャ(64)は元妻。

男と女

バンドマスターとは楽団の楽長、指揮者の意味で、バンマスと略される。岡はクリアトーンズ・オーケストラで50年、前身のバンドで10年と、バンマス歴60年の大御所である。それが“八十の手習い”ではないが、BOSS★岡の芸名で歌手に初挑戦する。

 これまで人前で歌ったことはないです。(指揮者として)後ろ姿だけで勝負してましたから。今まで歌謡界のお役に立てたかどうか分からないけど、今度は(CD売り上げ激減などで)低迷する歌謡界の刺激、活性化になればと思っています。俺が手本になってやる、みたいな。

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エンタメ

笹森文彦Fumihiko Sasamori

Hokkaido

札幌市生まれ。早大第1文学部心理学科卒。1983年入社。
同年秋に東北6県を管轄する東北支社に配属され、仙台市に赴任。22年夏に高校野球で初の大旗の白河越えを果たした仙台育英(宮城)や金足農(秋田)、元マリナーズの佐々木主浩氏がいた東北福祉大などアマチュアスポーツを中心に取材。
87年から文化社会部で主に音楽担当。演歌・歌謡曲やアイドルだけでなく、井上陽水、矢沢永吉、松山千春、長渕剛、アリス、玉置浩二、稲垣潤一、中島みゆき、松任谷由実、高橋真梨子ら数多くのミュージシャンをインタビュー。90年のザ・ローリング・ストーンズ初来日公演を始め、ポール・マッカートニー、マイケル・ジャクソン、マドンナ、エリック・クラプトンら数々の日本公演を取材。初代ジャニーズ担当記者でもある。
93年から日本レコード大賞審査委員を務め、16年は審査委員長。テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」「スーパーモーニング」、テレビ朝日系東北6県番組「るくなす」、福岡放送「めんたいワイド」などにコメンテーターとして出演。座右の銘は「鶏口牛後」。血液型A。