先輩たちに背中押され、東京から大阪へ「来てよかった」千葉公平の勢いが止まらない

千葉公平(47)は今年開催された「吉本新喜劇座員総選挙2023」で2位に選ばれた。1位アキ、3位すっちーと両座長の間に割って入る人気を証明した。「吉本新喜劇まつり2023~選ばれし30名の座員たち~」(10月8日、なんばグランド花月)の舞台に堂々と立ち、10月29日には「千葉ちゃんと新喜劇~ゲームコーナーもやるよ~」(大阪・YESシアター)が上演される。若い頃は東京のコント、漫才で活動していた男が、ふとしたことで新喜劇に魅せられ、44歳のとき大阪へ。大阪弁を話さない千葉が、新喜劇に新風を起こしている。

お笑い

<吉本芸人インタビュー>

ハローバイバイ13年、ギンナナ10年

◆千葉公平(ちば・こうへい) 1975年(昭50)10月24日、千葉県柏市出身。東京NSC(吉本総合芸能学院)2期。同期に佐久間一行、ガリットチュウ、くまだまさしら。96年、関暁夫とコンビ「ハローバイバイ」結成。09年解散。菊池健一と10年、コンビ「ギンナナ」を結成。19年に解散。新喜劇入団を決意。「千葉公平」と改名する。

20年1月に大阪へ移転し、2月25日、よしもと祇園花月にて新喜劇デビュー。コロナ禍で新喜劇公演が見送られていたが、7月17日のなんばグランド花月(NGK)で再開され、千葉も出演。新喜劇総選挙では22年10位、23年2位。

10月29日に大阪YESシアターで「千葉ちゃんと新喜劇~ゲームコーナーもやるよ~」公演。趣味は盆栽、カラオケ、映画。身長184センチ。

インタビューに答える吉本新喜劇の千葉公平(撮影・藤尾明華)

インタビューに答える吉本新喜劇の千葉公平(撮影・藤尾明華)

浮かれることなく、マイペース守る

千葉が新喜劇座員になったのは、3年前の1月のこと。間寛平GM(ゼネラルマネジャー=74)が音頭を取った「新喜劇座員総選挙」では昨年の10位から、今年は2位へと躍進した。それだけファンの支持を集めたことの証明だが、本人は浮かれることなく、マイペースを守っている。

千葉 人気が上がったとか、そんなことは全然感じてないんですよ。自分自身、何も変わってないし。ただ、新喜劇の一員となって3年半、少しずつ座員一人一人と打ち解けてきた、ようやく自分も座員になれたのかな、という手ごたえはありますね。うれしいことです。

勢いに乗る男は、10月29日、大阪・YESシアターで「千葉ちゃんと新喜劇~ゲームコーナーもやるよ~」を開催。184センチの長身は舞台に映え、ソフトで甘い声は女性のハートをくすぐる。

千葉 実は、自分の声は好きじゃないんですよ。他の人の声に埋もれがちで、東京にいた当時は「いい声だ」なんて、言われたことなかったですよ。29日はシンプルに新喜劇をお見せする予定です。ゲームもジェスチャーなどわかりやすい内容で、客席の皆さんに楽しんでもらえたら、と考えてます。

本文残り73% (2450文字/3342文字)