開幕40分前のアクシデントを乗り越えたI’moonを育てる「母」の視線/Dリーグ連載
Medical Conciege I`moonはD.LEAGUE創設から活躍する唯一の女性だけのチームだ。今季からオーナー企業が変わった。3年間苦労を共にしたスタッフと別れ、新ディレクターにMIZUE(34)が就任した。昨季最下位から巻き返すための新体制で迎えた開幕戦。出番の40分前にアクシデントに見舞われた。波乱のスタート。NO MATCHをはさんだROUND.3は2連勝中だったSEPTENI RAPTURESに引き分けた。まだ白星はないが、間違いなく進化した姿がある。12月15日のROUND.4は絶好調のBenefit one MONOLIZと対戦する。前リーダーのHina(22)と産休を終え、現場復帰の場所に I`moonを選んだMIZUEに聞いた。
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代役ジャンプを立候補した前リーダーHina
10月29日のROUND.1。 王者KADOKAWA DREAMSに挑む本番40分前、 I`moonの控えスペースは緊張感に包まれた。この日のパフォーマンスの流れを大きく展開するために、メンバーの頭上を飛び越える〝ジャンパー〟のAinaが最終調整中に足を痛めた。控えメンバーが慌てて準備を始めた。しかし、8人で練り上げてきたメニューに代役を入れるには、リスクが大きすぎる。MIZUEがAinaを抱き締め、落ち着かせて状態を確認した。本人は踊ることを希望した。「出る以上は途中で踊れなくなっても、自分で戻ってきて」。しかし、大ジャンプは彼女の将来を左右する事故にもつながりかねない。とっさにHinaが申し出る。「私が飛びます」。すぐに2回、飛んでみた。「Hinaでいこう」。チームの覚悟は決まったが、不安だらけだった。
Hina 飛びますとは言ったけど、ジャンプするには、それまでの自分の場所以外で踊らないといけないし、確認することが多くて、緊張感どころじゃありませんでした。とにかく、「立ってやる」って。
本番。昨シーズンまでの唯一のガールズチームらしい、愛らしさを漂わせた I`moonの印象とは違って見えた。ダンスが躍動して、わくわく感があった。DREAMS相手に大善戦どころか、これなら…。アプリさえあれば、ジャッジするポイントを持つD.LEAGUEならではの楽しみを味わいながら、カメラのシャッターを押し続けた。
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1967年生まれ、岡山県出身。1990年入社。
整理部を経て93年秋から芸能記者、98年秋から野球記者に。西武、メジャーリーグ、高校野球などを取材して、2005年に球団1年目の楽天の97敗を見届けたのを最後に芸能デスクに。
静岡支局長、文化社会部長を務め、最近は中学硬式野球の特集ページを編集している。