【Dリーグ】憧れのその先に…MESSENGERSルーキー莉多の初インタビュー

4シーズン目のD.LEAGUE23-24も大詰めを迎えている。半年に及ぶ戦いの中で、ダンスを職業に選び、今季プロデビューしたDリーガーの奮闘ぶりも見られた。その1人、DYM MESSENGERSの莉多(19)は昨年8月にチームが開催したオーディションでメンバー入りした。「こんなの初めてなんです」という初インタビューで、ダンスとの出会いとルーキーイヤーの感想を聞いた。

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ROUND.10で勝利に貢献した莉多

ROUND.10で勝利に貢献した莉多

歌舞伎町の真ん中で

ずっと気になっていた。

昨年10月、東京・新宿歌舞伎町で行われたMESSENGERSのイベントだった。オーナー企業のDYMを通じて集まった関係者に、月末から始まるDリーグに新規参入するチームを紹介するのが目的だった。

ストリートダンスの世界で活躍する実力派ダンサーが集まり、ベールを脱ぐ前から注目の的になっていた。ディレクターTAKUYA(46)の「僕らの参戦を脅威に感じていると思います」という不敵な言葉も話題になった。いったいどんなやつらなんだ?

会場のクラブは真昼でも薄暗い。メンバーが踊り、短く自己紹介していく。案外普通。礼儀をわきまえた大人の振る舞いに、なぜか拍子抜けしていると、小柄な莉多がマイクを手にした。

 「このチームに入るためにオーディションを受けて兵庫県から上京してきました。皆さんに応援していただけるように頑張りますので、よろしくお願いします」。

開幕前のイベントであいさつする

開幕前のイベントであいさつする

初々しい。ルーキーもいるのか…。緊張で硬くなっているのが、伝わってくる。真昼の歌舞伎町のど真ん中で、「不敵なやつら」の印象が少しずつ変わっていった。

6歳、母の影響で

シーズンが深まっていき、ROUND.11を迎えていた。終わるまでにルーキー莉多にも聞いてみたい。チームの広報担当にお願いすると、本番前に時間をつくってくれた。ここまで出演したのはROUND.4、6、9、10の4 戦。控えに回った時は主に舞台袖で、メンバーの手伝いをしながら見ているという。あまり時間はとらせませんと伝えると、対面した本人に伝えると「ゆっくり考えながら、話をさせてください。こんなん初めてなんです」と言った。

――兵庫県のどちらの出身ですか

莉多 たつの市です。瀬戸内の岡山寄りです。

――6歳でダンスを始めたそうですが

莉多 きっかけは、お母さんが昔からヒップホップの音楽やカルチャーがとても好きで…。それで小さい時から常にかかっていた音楽はヒップホップとかR&Bとかやったり、それらを聴いて育ちました。

で、音に乗って踊るのも好きでした。それで、お母さんに近くのスタジオに連れて行ってもらったことがきっかけです。

ROUND.4で初出場(後列左)©D.LEAGUE 23-24

ROUND.4で初出場(後列左)©D.LEAGUE 23-24

独学でワック

――得意の「ワック(Waack)」に出会ったのは

莉多 初めはキッズダンスを習ってて、小3ぐらいになって、そのスタジオの「バトルクラス」っていうのがあって、どういうものかわからず体験に行ってみたんです。

そうしたら、自由に自分の好きなように踊れるのが、すんごい楽しかった。自分よりお姉さんが多くて、めっちゃ腕を振ってた。それを見ながら、キッズダンスで習ったことを入れて、腕を振って、みたいな。何かも分からずやってたんですけど、腕を振るジャンルがワックだと知って、それがワックらしくて、そこからは独学でやってました。YouTubeで「ワック」って検索して、それをただ見よう見まねでやってたら、「ワック」を始めてました。

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編集委員

久我悟Satoru Kuga

Okayama

1967年生まれ、岡山県出身。1990年入社。
整理部を経て93年秋から芸能記者、98年秋から野球記者に。西武、メジャーリーグ、高校野球などを取材して、2005年に球団1年目の楽天の97敗を見届けたのを最後に芸能デスクに。
静岡支局長、文化社会部長を務め、最近は中学硬式野球の特集ページを編集している。