【全文公開】雪組トップ朝美絢インタビュー 美しすぎる男役の、美しすぎる男とは

雪組トップ朝美絢が、11月1日から兵庫・宝塚大劇場で、「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」「Prayer~祈り~」の開幕を迎える。整った顔立ち、華やかさでも注目されてきた朝美が“美しすぎた男"を演じること、今作で退団する娘役トップ夢白あやへの思い、トップ就任から1年などさまざまな思いを語った。宝塚は12月14日まで、東京宝塚劇場は26年1月10日~2月22日。

演劇

ミュージカル「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」、プレジャー・ステージ「Prayer~祈り~」に臨む雪組トップ朝美絢

ミュージカル「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」、プレジャー・ステージ「Prayer~祈り~」に臨む雪組トップ朝美絢

◆朝美絢(あさみ・じゅん) 11月6日生まれ、神奈川県鎌倉市出身。09年入団の95期生。月組配属。17年雪組へ組替え。24年10月、彩風咲奈の後を受けトップ就任し、「愛の不時着」で夢白あやとのトップコンビお披露目。25年3月、「ROBIN THE HERO」「オーヴァチュア!」で本拠地、宝塚大劇場お披露目。身長169センチ。愛称「あーさ」「J」。

★ボー・ブランメル~美しすぎた男~(作・演出、生田大和氏、作曲、フランク・ワイルドホーン氏)18世紀末イギリスで、その美貌をねたむ級友たちからひそかにボー・ブランメル(美しきブランメル)とあだ名されていたジョージ・ブランメル。“ダンディズムの祖"といわれ、美貌とファッション・センスでイギリス階級社会を駆け上がったブランメルの、栄光と挫折を描くミュージカル・ロマン。

★Prayer~祈り~(作・演出、中村一徳氏)世界各地の祈りの声を受け、偉大な神が降臨するようなプロローグから、祈り、喜びが込められた祝祭をテーマにした場面など、さまざまな想いが込められた歌と踊りを通して“祈り"をささげ、世界、人々の幸福を願う、幻想的かつ祝祭的なショー作品。

夢白あやへ「娘役像を貫いて」

―ダンディズムのもとになった人物を演じる。振る舞い、身だしなみにこだわりはあるか

朝美衣装がとても普段の男役のスーツと違って、とてもウエストとか肩がタイトなお衣装なので、それをお稽古場でも意識しながら、合うような歩き方、踊り方をやってます。いつものお衣装とは全然違いまして、劇中でみんながボー・ブランメルの衣装になるところもあるんですけど、そこも見どころかなと思います。男役たちがボー・ブランメルスタイルになって居並んだときの高揚感と言いますか、ボー・ブランメルとしても、見ているお客さまもすごく興奮していただけるんじゃないかと思います。そこに行き着けるようなボー・ブランメルを演じたいと思います。

―夢白あや(トップ娘役)がこの公演で退団する

朝美彼女とトップコンビとして組んだ作品は少ないですけど、今まで彼女と雪組で舞台を作ってきた時間はすごく濃密だったので、最後まで彼女なりの娘役像をしっかりと貫いて、宝塚の舞台での娘役を楽しんでほしい。

―副題にもある“美しすぎた男"を演じる感想、その人物像を作るための役作り

朝美生田(大和)先生からはタイトルよりも副題を先に言われまして(笑い)。今でも覚えてます。劇団の廊下で「次の作品の副題は」と言われました。本当にプレッシャーしか感じませんでした。ボー・ブランメルという人物像と先生が書いてくださった台本を見て、基本的には見かけの顔だったり、自分の洋服のファッションセンスの美しさ、その美しさを求めたばかりに、美し“すぎた"という過去形の部分がすごくカギになっているなと思っていますので、そこを大切に。ボー・ブランメルを調べると、いろいろな資料、エピソードが出てきて、当時のカリスマ的な存在だったと感じる。社交界に平民から上り詰めた人物というところの芯にある熱い部分と、なぜ、それが生まれたのか。なぜ、野心が生まれたのかという部分を大切に演じたい。

―参考にしたものはあるか

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