【住吉りをんの言葉】4回転練習法・岡島先生との関係・ハマったパン作り/フランス杯

【アンジェ(フランス)6日=松本愛香通信員】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯で、女子の住吉りをん(オリエンタルバイオ/明大)が初出場で銅メダルに輝きました。今回は転倒したものの、国際スケート連盟(ISU)公認大会で日本女子初の4回転トーループ成功を目指す19歳。シニア1年目の快挙から一夜明けた取材では、跳ぶために独特の基準を定めて練習していることを明かしました。趣味のパン作りに関しても語っています。

フィギュア

<フィギュアスケート・グランプリシリーズ第3戦フランス杯>女子シングル:住吉りをん3位

【フランス杯女子シングル成績】


順位選手SPフリー合計
1ルナ・ヘンドリックス72.75143.59216.34
2キム・イェリム68.93125.83194.76
3住吉りをん64.10130.24194.34
4イ・ヘイン62.77130.72193.49
5オードリー・シン64.27119.66183.93
6河辺愛菜68.83113.67182.50
7松生理乃57.68118.84176.52
8マエ・ベレニス・メイテ58.84116.84175.68
9リー・セルナ62.63105.26167.89
10オルガ・ミクティナ56.00103.99159.99
11リンゼー・バン・ジュンデルト55.1198.98154.09
12マイア・マゼラ46.0594.80140.85
表彰台で記念撮影に応じる優勝のヘンドリックス(中央)、2位の金芸林(左)、3位の住吉(ロイター)

表彰台で記念撮影に応じる優勝のヘンドリックス(中央)、2位の金芸林(左)、3位の住吉(ロイター)

僅差で3位…悔しかったけど少しずつうれしさも

――初GPで3位。いい成績でした

住吉 そうですね。いろんな方から「おめでとう」という連絡をもらって、少しずつ。自分の演技が終わった直後の悔しい気持ちももちろん持っていないといけないんですが、それよりも、ちょっとうれしい気持ちが少しずつ上回ってきた感じです。

――直後は悔しかったんですね

住吉 やっぱり4回転(トーループ)を降りることを目標にしてきたし、本当に僅差で3位になってしまったことが、少し悔しかったので。悔しい気持ちがなくなるわけでは全然ないですね。

――ジャンプを跳ぶための体形を維持している印象です。食事はどうしているんですか

住吉 結構、食べる方ではあります。でも、筋肉が付きやすくて(体重が)落ちやすい体質なので、タンパク質、栄養はいつも気をつけています。

――タンパク質は具体的には

住吉 本当にバランス良く食べるし、タンパク質は魚も肉も必ず毎食、取る感じにしています。

――朝も

住吉 基本、ゆで卵を毎朝、食べるのと、肉系も用意してくれたりするので、蒸し鶏とか食べてますね。

――女子選手は体重調整に苦しむ選手も少なくありません

住吉 私は逆にすごく動いて消費し過ぎちゃう方なので。減らないように気をつけています。

――高く体が浮くので4回転を跳べるんでしょうか

住吉 確かに、体の面では有利かもしれないですけど、それに加えて、自分の中では4回転は技術というか氷を滑らせる力を最大限に使って跳べば、そんなに力も必要ないし勝手に浮くと思っているので。そこを大事にしていますね。

――氷を滑らせる力とは