【かなだい現地取材全コメント】「立てなかった…いろんな気持ちがあって」/NHK杯
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯(札幌)で「かなだい」こと村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)がリズムダンス(RD)5位、フリーダンス(FD)7位、総合6位の成績を残しました。
今回は「かなだいの言葉~NHK杯スペシャル~」と題し、現地取材の全コメントをお届けします。
2年前にデビューした大会からの成長、米国での練習方法、FD「オペラ座の怪人」の変更点、初の日本一を目指す全日本選手権への意欲など語っています。
フィギュア
<NHK杯スペシャル!全コメント>アイスダンス6位:村元哉中・高橋大輔組
【NHK杯アイスダンス成績】
順位 | 選手 | SP | フリー | 合計 |
---|---|---|---|---|
1 | ボードリー、ソーレンセン | 85.66 | 124.75 | 210.41 |
2 | チョック、ベイツ | 85.00 | 124.13 | 209.13 |
3 | グリーン、パーソンズ | 77.00 | 114.10 | 209.13 |
4 | リード、アンブルレビチウス | 75.23 | 114.75 | 191.10 |
5 | ロパレワ、ブリソー | 72.84 | 111.79 | 184.63 |
6 | 村元、高橋 | 75.10 | 103.68 | 178.78 |
7 | 王、柳 | 70.32 | 103.79 | 174.11 |
8 | 折原、ピリネン | 66.47 | 101.98 | 168.45 |
9 | 小松原、小松原 | 66.65 | 97.65 | 164.30 |
10 | ウルフコスティン、チェン | 64.94 | 83.07 | 148.01 |
22年11月17日 公式練習にて
――NHK杯。デビューした大会に戻ってきて
村元 ふふ。
高橋 デビューした時は3シーズン目やってると思ってなかったですけど、こうしてアイスダンサーとしてNHK杯に戻ってくることができて、すごくうれしかったなと思いますし、ホントにデビュー戦からここまで自分自身の中でも成長は感じられてるんで、そういったところで、またこう成長を見せられる場所があることは、すごくうれしいことだなと思います。
村元 3季目。このNHK杯は「かなだい」の始まりの大会なので、特別な思いもある中で、すごいこの2シーズンを終えて成長してきた実感があるので、早く演技したいなっていう感じで、今はいます。
――優勝したデニス・テン・メモリアルから磨いてきたことは
村元 そうですね。フリーダンスの方、結構いろいろと変更、ブラッシュアップを。スケートアメリカとデニス・テンを終えて修正したいところがたくさん見つかったので、フリーダンスに関しては、すごい変わっているなと。リズムダンスはそんなに変わってないです。
――具体的には、どの部分を
村元 ん~。真ん中のところ…。
高橋 大きくは、ダイアゴナルステップはかなり。ほとんど変わってるので。はい、そこは結構。
村元 真ん中から終盤、最後にかけて。
高橋 セカンドハーフって言うんですけど、そこらへんをかなり。だいたい半分は変わってます。ただ、大きなエレメンツとしてはそんなに変わってないですかね。
――NHK杯の目標は
村元 今季の1つの大きな目標が全日本の優勝なので。それにつながる、ホントに自分たちが納得いく、いい演技がしたい。レベルの取りこぼしがスケートアメリカで多かったので、そこの修正をバッチリ、レベルを取って、とにかく納得いく演技をしたいです。
高橋 そうですね。スケートアメリカ、デニス・テンと続いて、GOE(出来栄え点)だったりとか、そういった部分で1つずつでも上がっていけるような演技をしたいなと思っているので、このNHK杯でも、前の試合より少しでも良く演技ができるように、っていう思いで滑りたいなという風に思うので。まあただ、それとは別で関係なく、ホントに1回、1つ1つの試合を大事に、楽しむことを大事に、結果はもちろん重要なことではあると思うんですけど、結果以上に、自分たちの今できる精いっぱいの演技をどれだけ見せることができるか、を一番のポイントとして滑りたいなと思います。
――確認ですが、スケートアメリカの最後に「フォールのディダクションがスピンのところだったかも」とおっしゃっていた。実際の原因や改善点は
村元 あの、スケートアメリカではコレオスピンで終了してたんですけど、両膝をついてしまったので、それがたぶん、というか、それがディダクションになってしまって。気付かなかったというか、気持ちが入りすぎてしまったのか。なので、そこを含め、いろいろと改善してきました。
――スケートアメリカからデニス・テンとかなりの強行日程で、そこで優勝もされて。あらためて、おめでとうございます。「かなだい」として初めての頂点になりますし、高橋選手としても久々の国際大会の最も高いところからの景色だったと思いますが
長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。