全日本2位の価値は?総合的判断とは?疑問の声も出たフィギュア代表選考 連盟が説明

フィギュアスケート全日本選手権(大阪)の全日程が終了した12月25日の深夜、来年3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に出場する日本代表が発表されました。

この発表会見冒頭、世界王者で2連覇が期待される宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が壇上で「あまりうれしく思えない部分はある」と発言し、会見後に日本スケート連盟(JSF)の竹内洋輔フィギュア強化部長(43)が急きょ報道対応する一幕がありました。

午後11時50分過ぎから日をまたぎ、約30分間にわたって開かれた基準説明の場の模様をお届けします。

フィギュア

<3月20日から世界選手権inさいたまスーパーアリーナ>

全日本2位となった島田高志郎(左)は世界選手権の代表から落選

全日本2位となった島田高志郎(左)は世界選手権の代表から落選

世界選手権日本代表

【男子】

宇野昌磨(24=トヨタ自動車)※全日本1位

山本草太(22=中京大)※5位

友野一希(24=上野芝スケートクラブ)※3位

2位の島田高志郎(21=木下グループ)が選ばれず、若手中心の4大陸選手権(来年2月、米コロラドスプリングズ)に回りました。補欠1番手は佐藤駿(18=明治大)となり、島田は選考基準に照らし合わせた上で「総合的な判断」がなされた結果、補欠2番手=全体では5位の評価となったことや「選考は全日本一発勝負ではない」前提などが説明されました。

【女子】

坂本花織(22=シスメックス)※1位

三原舞依(23=シスメックス)※2位

渡辺倫果(20=法政大)※12位

【ペア】

三浦璃来(21)木原龍一(30)組(木下グループ)※欠場

【アイスダンス】

村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)※1位

「終電がなくなる時間帯となりましたが、今回の選考基準について強化部長の竹内より説明をさせていただきます」と始まった竹内氏の説明、報道陣との一問一答は以下の通り。

■竹内強化部長が選考基準について見解■

男女とも3人目を巡り議論

竹内氏 夜分遅くまでありがとうございます。大変申し訳ないところもある中で、選考基準について内容がどうだったか説明させていただきたいと思います。

――まずペアについて

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スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。