【現地限定!島田高志郎トーク】「生きるのに必死だった」スイス生活とステファン先生

【コロラドスプリングズ(米国)12日(日本時間13日)】11位で大会を終えた島田高志郎(21=木下グループ)による、当地取材メディアとの一夜明けインタビューです。昨年末の全日本選手権2位から迎えた大会を振り返っての心境、抱え続ける股関節痛の現状、15歳で渡ったスイスでのステファン・ランビエル・コーチとの日々や現在の関係性、SPの振り付けをお願いしたジェフリー・バトルさんなどについて。たっぷりと答えてくれた主な一問一答は次の通りです。

フィギュア

〈4大陸選手権一夜明け取材/男子シングル11位 島田高志郎〉

男子シングル上位成績 


順位名前SPフリー合計
1三浦佳生91.90189.63281.53
2キーガン・メッシング86.70188.87275.57
3佐藤駿80.81178.33259.14
4チャ・ジュンファン83.77166.37250.14
5ミハイル・シャイドロフ72.43164.71237.14
6イ・シヒョン70.38157.41227.79
7金博洋85.32142.15227.47
8コンラッド・オーゼル80.09146.01226.10
9ジミー・マー86.64134.40221.04
10マキシム・ナウモフ75.96142.75218.71
11島田高志郎74.06143.79217.85
男子SPを終え、リプレー映像をステファン・ランビエル・コーチと確認する島田高志郎

男子SPを終え、リプレー映像をステファン・ランビエル・コーチと確認する島田高志郎

先生から「最大限、本当によくやったよ」

――眠れましたか。

島田 もう、めちゃくちゃよく寝ました。

――あらためてステファン先生とお話しする機会はありましたか。

島田 はい。えっと、悔しさをシェアする形にはなったんですけど、演技が終わった後は、「再開前の状況からしたら、その中では最大限、本当によくやったよ」って言ってくださいました。やっぱりどうしても、体の状態だったりで曲かけの数が積み重ねられていない状況で、体の痛みだったりとか、体力面での心配もあったので、いろいろな状況下の中では、まあこうなるよねという結果でした。

――特に故障やけががあったんですか。

島田 2年前からずっと、股関節の状態があまり良くなかったりとか、っていうところがあって。波がすごく激しいので、うまく今回は調整がいかなかったなって思います。

――以前、スイスに渡られる前に腰か股関節を痛めてらっしゃったと思いますが、同じ箇所ですか。

島田 とは逆の股関節ですね。どうしても股関節はずっとスケートでは使う部分なので。でも他の選手もずっと何かしらを抱えてやっているので、その中でできる人はできるので。また強い自分を再度見つけ直して、やっていきたいなと思います。

――今後も周りを鍛えるとか、休めるとか、でやっていく感じですか。

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スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。