【現地限定!りくりゅうトーク】快挙内幕、世界選手権、出会い、命名募集!?盛り沢山

【コロラドスプリングズ(米国)12日(日本時間13日)】ペアで日本勢として初優勝を飾った三浦璃来(21)木原龍一(30)組(木下グループ)が当地メディア限定の一夜明けインタビューに応じました。日本ペアとして、国際スケート連盟(ISU)の選手権大会で初の金メダリストにもなった「りくりゅう」。こだわりの「ベイベーキャッチ」復活への思い、3年前は8位だった大会で頂点に立った感慨、そして母国開催の世界選手権へ(さいたまスーパーアリーナ)へ。主な一問一答は次の通りです。

フィギュア

〈4大陸選手権一夜明け取材/ペアフリー優勝 三浦璃来・木原龍一組〉

ペアフリー成績


順位名前SPフリー合計
1三浦 璃来/木原 龍一71.19137.05208.24
2エミリー・チャン / スペンサー・アキラ・ハウ66.96134.15201.11
3ディアナ・ステラート・デュデク / マキシム・デシャン68.39125.45193.84
4リア・ペレイラ / トレント・ミショー65.16121.17186.33
5バレンティナ・プラサス / マキシミリアーノ・フェルナンデス60.07109.02169.09
6エリー・キャム / ダニー・オシェイ57.49111.20168.69
7ケリー・アン・ラウリーン / ルーカ・エシアー59.12108.55167.67
8張思陽 / 杨永超56.1097.66153.76
9イザベラ・ガメス / アレクサンドル・コロビン39.6973.79113.48

※王慧蒂 / 賈梓麒は棄権

初優勝の演技を終えて声援に応える三浦璃来(左)木原龍一組

初優勝の演技を終えて声援に応える三浦璃来(左)木原龍一組

酸欠地獄「ここ、璃来の休憩ポイント、って」

――昨日はゆっくり休めましたか。

木原  そうですね。すごく疲れを感じたので、しっかり今日に向けて眠りました。ショートプログラムの後は体の疲れを全く感じていなかったので、何でだろうとコーチと話していたんですけど「それはあなたたちがトロントでいい練習を積んできているからだよ」って言われて。「あっ、自信を持ってやればいいんだな」と思っていました。

――だいぶ楽になりましたか。

木原 動けない程ではないですけど、やっぱりまだ疲労は抜けなかったなって。やっぱりフリーはきつかったなと思います。

――演技中に声を交わすのはあまりないことですか。

三浦 たまにしゃべることはあるんですけど「ここで休憩して」と言われたのは初めてです。

木原 コレオが休憩ポイントといつも言っていたので。

三浦 休憩ではないですけど。心を落ち着かせる、深呼吸ができるところ。

木原 言い方を変えただけじゃん(笑い)。自分で言っていましたもん、「ここ、璃来の休憩ポイント」って。自分たちで解説するやつでコレオを見て「あっ、ここ璃来の休憩ポイント」って。

三浦 そんなん言っていったっけ。

木原 でも、今日はきついだろうか、ここで休んでおいてねって。

――深呼吸ですか。

三浦 そうですね、呼吸を整えるみたいな、ですね。

――役に立ちましたか

三浦 いや、でも、結構私もきていて。スロールッツのためにどう呼吸を落ち着かせるか、考えていたんですけど。トレーニングが必要かなって。

木原  スロールッツは練習で出ないミスが試合で続いているので、練習の仕方を少し見直さないといけないかなと。3本とも全部同じミスなので…あっ、全部同じじゃないか。何か原因が似ている。確実に…NHKが2フットで、ファイナルで手つき、それで今回2フットでしょ。2フットって普段練習では出ないんですよ。それは…。

三浦 疲れからきているのか、何が足りないのか。

木原  確実にそこが続いているっていうことはできない技ではないでしょうから、帰ってしっかり。そこが決まると、もっと変わってくると思いますし、そこは絶対に直していきたいと思っています。

フリーでデススパイラルを決める三浦璃来(左)木原龍一組

フリーでデススパイラルを決める三浦璃来(左)木原龍一組

ベイビーキャッチ…璃来命名は「なんかダサい」って言われ

――ブルーノ先生は何か仰いましたか。

三浦 スロールッツのことはたぶん、まだ言われていないですけど、帰ったらどうかな。

木原  どういうふうに練習していくのか、昨日話し合って。また世界選手権に向けてまた先生なりのプランがあるので、それを話し合いました。

――どんな話し合いを。

本文残り73% (4035文字/5534文字)

スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。