
連盟が課題とした「邪魔にも勝つタフさ」 宇野坂本りくりゅう快挙の一方で出た反省
フィギュアスケート世界選手権(埼玉)を終え、日本スケート連盟(JSF)の竹内洋輔フィギュア強化部長(43)が26日に総括インタビューに応じました。日本勢初の男女、ペアの3種目制覇を「歴史的」と選手をたたえながら、強化部としての課題にも言及。大会ならではの戦いを勝ち抜く「タフさ」の重要性を説きました。
フィギュア
<世界選手権を竹内強化部長が総括>
男子シングル上位と日本選手成績
順位 | 名前 | SP | フリー | 合計 |
---|---|---|---|---|
優勝 | 宇野昌磨 | 104.63 | 196.51 | 301.14 |
2 | チャ・ジュンファン | 99.64 | 196.39 | 296.03 |
3 | イリア・マリニン | 100.38 | 188.06 | 288.44 |
6 | 友野一希 | 92.68 | 180.73 | 273.41 |
15 | 山本草太 | 75.48 | 156.91 | 232.39 |
女子シングル上位と日本選手成績
順位 | 名前 | SP | フリー | 合計 |
---|---|---|---|---|
優勝 | 坂本花織 | 79.24 | 145.37 | 224.61 |
2 | イ・ヘイン | 73.62 | 147.32 | 220.94 |
3 | ルナ・ヘンドリックス | 71.94 | 138.48 | 210.42 |
5 | 三原舞依 | 73.46 | 132.24 | 205.70 |
10 | 渡辺倫果 | 60.90 | 131.91 | 192.81 |
【ペア上位成績】
順位 | 名前 | SP | FS | 合計 |
---|---|---|---|---|
優勝 | 三浦 璃来/木原 龍一 | 80.72 | 141.44 | 222.16 |
2 | アレクサ・クニエリム/ブランドン・フレイジャー | 74.64 | 142.84 | 217.48 |
3 | サラ・コンティ/ニッコロ・マチー | 73.24 | 134.84 | 208.08 |
【アイスダンス上位と日本選手成績】
順位 | 名前 | SP | FS | 合計 |
---|---|---|---|---|
優勝 | マディソン・チョック / エバン・ベイツ | 91.94 | 134.07 | 226.01 |
2 | シャルレーヌ・ギニャール / マルコ・ファッブリ | 88.21 | 131.64 | 219.85 |
3 | パイパー・ギレス / ポール・ポワリエ | 87.34 | 130.54 | 217.88 |
11 | 村元 哉中 / 高橋 大輔 | 72.92 | 115.95 | 188.87 |
「連覇、連覇、初…これ以上ない。反省すべきは…」
――総括をお願いします。
竹内 今大会は総括としては、もう皆さんもご存じの通り、日本のスケート界の中でも歴史的な大会、今シーズンになったんではないかなと思っています。
男子の宇野君の連覇、坂本さんの連覇、そしてペアが初めて金メダルを取った。これ以上ない。グランプリファイナルの時も、ものすごい成績でしたけども、私自身もここまで成績が出せると思っていない。もうこれは本当に選手の努力の結晶だと思ってます。
ただ、皆さんもご存じの通り、ここまでの道のりが今大会においても平たんだったわけじゃなくて、宇野選手としても、けがの中から、これまでのたゆまぬ努力を信じて、その中で難しいコンディションの中で調整をして、あれだけの演技をやり遂げるっていうのは、とてもではないですけど、普通ではできない。それは、やっぱり宇野選手のこれまでの経験だったり全て含めて、やっぱあそこまで出し切れるんだなと。正直、感銘、驚きを隠せない。その上で連覇。お言葉にどう表したらいいなっていう風に思います。
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