【樋口新葉の言葉】「復帰して良かった。悔いの残らない1年にしたい」/全日本合宿
樋口新葉(22=ノエビア)が約半年の休養期間を経て、リンクに戻ってきました。
北京オリンピック(五輪)で団体銅メダル、個人5位となった昨年、右腓骨(ひこつ)疲労骨折の回復が遅れた影響もあり、同10月からシーズンの全休を発表。今年4月から本格的に練習を再開し、7月2日のアクアカップ(千菜)で288日ぶりに実戦復帰を果たすと、同6日からはシニアの全日本合宿(大阪・関空アイスアリーナ)へも参加しました。
今は「できるようになることが増えていくにつれて、楽しいなとか、面白いなとか思うようになった」とうなずきます。8日のシニア合宿での言葉をお届けします。
フィギュア
戻ってきた自分の気持ちを表現できたら
――今回の合宿で得たものは何ですか
樋口 主にスケーティングのレッスンで、いつも自分が意識しないような、踏ん張るじゃないですけど、滑らせるために体の上半身を曲げるんじゃなくて、膝や下半身を曲げて、しっかり力強く押すことをザック先生(ザカリー・ダナヒュー先生)に教えてもらっているので、それを意識してプログラムに生かせたらいいなと思います。
――ショートプログラム(SP)とフリーの曲名とテーマを教えてください
樋口 フリーは先ほど滑ったんですけど、去年とは全く違うプログラムで、新しいプログラムを作ってもらいました。ショートはまだ決まっていないんですけど、フリーは「フィックス・ユー/パラダイス」という曲で、シェイリーン・ボーンさんに振付をしていただきました。
――フリーはどんなテーマで滑っていますか
樋口 昨シーズン、休んで、(今季から)復帰して。自分の気持ちの部分だったりとか、そういうのを試合で表現できたらいいなと思って、この曲にしました。
――具体的にはどういうメッセージを込めたいですか
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