【鍵山優真の言葉:現地発】GPノーミス復帰 その胸の内をたっぷり/フランス杯SP

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯>◇11月3日◇フランス・アンジェ◇男子ショートプログラム(SP)

22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が97・91点の高得点をマークして3位発進しました。ケガからの復活を誓うシーズンの大事なGP初演技。段階を踏むためにジャンプの構成で大技は4回転サルコー1本に抑えながら、今季の強化ポイントである表現面での成長を刻みました。ノーミスの演技直後の高揚感に満ちた言葉、その後の上位者会見を、2日の公式練習での言葉とともにお届けします。

フィギュア

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GPフランス杯・ 男子SP成績


順位名前SP
1イリア・マリニン101.58
2アダム・シアオ・イムファ101.07
3鍵山優真97.91
4ルーカス・ブリチギ86.94
5スティーブン・ゴゴレフ86.14
6カムデン・プルキネン83.44
7金 博洋81.43
8島田高志郎79.3
9リュック・エコノミデ76.99
10片伊勢武アミン76.27
11ランドリー・ルネ・メ71.2
12ニコライ・メモラ70.92
フランス杯SP後の会見で話す鍵山優真。隣はイリア・マリニン、一番左はアダム・シャオイムファ

フランス杯SP後の会見で話す鍵山優真。隣はイリア・マリニン、一番左はアダム・シャオイムファ

「1回1回の練習をすごく大切にしてきた」

SPを終えて

――素晴らしい演技でした。ご自分としてはいかがでしたか。

鍵山 ほんとにやっと今シーズン、この構成でまずはノーミスを目指していたので、安心して次の構成に進めるかなっていう思いがすごく強いなと。点数にしてもまだ今確認したら、下の点数(演技構成点)が8点台2つあったので、そこら辺の改善と、あとはスピンのGOEももっと稼げると思うので、そこらへんをしっかり意識して。まずは明日ですけど、しっかりやっていきたいなと思います。

――滑る前は、どんなことを考えてたんでしょうか。

鍵山 今日は全く緊張しなくて。いつも緊張感持ってやってるんですけど、なんだろう、自分の中でオリンピックの時と結構感覚が近くて。すごい新鮮な気持ち。初めて出場したかのような感覚で、すごいワクワクしながら今日のショートを迎えることができました。

――休養を挟んでリフレッシュして戻ってきたって感じがありますか。

鍵山 やっぱりもう何も守るものはないし、もうただただ上を目指して突っ走るだけだと感じていたので、そこら辺は何の不安もなく、自信を持って今日は臨めたかなと思います。

――次の構成は。

鍵山 ルッツのところトーループにしたり、以前の構成に戻すような形で取り組んでいけたらいいなって思います。

――今は体力的には怪我をする前に比べて、何パーセントぐらいまで自分で戻った感じですか。

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