【低評価を覆した男たち】動じない遠藤保仁を育んだ桜島とミカンと3兄弟

過去もっとも、日本代表への期待感が薄かった大会ともいえた2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。なぜこの時の日本代表は、前評判を覆し16強という結果を残すことができたのか。同大会前に代表23選手を扱った連載「奇跡に挑む者たち」を復刻掲載。彼らのルーツに、ブレイクスルーを成し遂げるヒントが隠されている。MF遠藤保仁編。(2010年5月7日紙面より。所属、年齢など当時)

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<2010南アW杯 MF遠藤保仁編>

紺ぺきの錦江湾(正式には鹿児島湾)にそびえ、今も噴煙を上げる鹿児島県のシンボル、桜島。島には世界一小さいという特産品「桜島小みかん」をはじめ、さまざまな品種のかんきつ類、世界最重量の桜島大根の畑が広がる。そんなのどかな環境に「職人遠藤」のルーツが隠されていた。