【低評価を覆した男たち】世界の左SB長友佑都を生んだ明大時代のボコボコ事件

過去もっとも、日本代表への期待感が薄かった大会ともいえた2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。なぜこの時の日本代表は、前評判を覆し16強という結果を残すことができたのか。同大会前に代表23選手を扱った連載「奇跡に挑む者たち」を復刻掲載。彼らのルーツに、ブレイクスルーを成し遂げるヒントが隠されている。DF長友佑都編。(2010年5月12日紙面より 所属、年齢など当時)

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<2010南アW杯 DF長友佑都編>

DF長友佑都(23)は明大1年時、椎間板(ついかんばん)ヘルニアを患い、サッカーを辞める考えまで頭をよぎった。弱気になった長友に、2年先輩で当時の主将、金大慶氏(25=会社員)の鉄拳が飛んだ。ハードワークで攻守に貢献する不動の左サイドバックの転機は、明大時代の体験にあった。