【低評価を覆した男たち】中3の矢野貴章は父を亡くした翌日の試合に出て運命を変えた
過去もっとも、日本代表への期待感が薄かった大会ともいえた2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。なぜこの時の日本代表は、前評判を覆し16強という結果を残すことができたのか。同大会前に代表23選手を扱った連載「奇跡に挑む者たち」を復刻掲載。彼らのルーツに、ブレイクスルーを成し遂げるヒントが隠されている。FW矢野貴章編。(2010年5月21日紙面より 所属、年齢など当時)
サッカー
<2010南アW杯 FW矢野貴章編>
日本代表の発表で、最後となる23番目に名を呼ばれたFW矢野貴章(26)には、サッカー人生の転機となる1日があった。最愛の父が亡くなった翌日の出来事だった。この日から開けた道を、矢野はひたむきに走ってきた。8歳離れた兄、晴之介(せいのすけ)さん(33=日体大女子サッカー部監督)は、そんな弟を見つめ続けてきた。おとなしかった子が、W杯戦士になる道のりを…
